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オーディオクリニック出張
昔々、私にオーディオ販売のイロハを教えていただいた方からこの様な事を教わりました。

「お客様の部屋に入り込んだらこっちのもの。自信ある製品を聴かせたらほぼ間違いなく売れる。」と

もっと言うなら、「お客様の部屋に如何にして入り込むかがオーディオ販売のイロハ」だそうです。

そうなんだ〜と思いながら、ただ自分は絶対に嫌だなと思いました。

お客様の部屋に入り込む店員の方は目をギラギラさせて「何を売ってやろう。」と考えてるわけですから。

いやそのギラギラした店員は「当然に何かしら買ってくれるつもりで部屋に入れてくれるんだろ?」ぐらい考えています。

下品ですが夕食の誘いにOKした女性に対し「OKした以上は当然に・・・」なんて思いこんでる男性に似てるかもしれませんね。

あ〜ヤダヤダ品がない。

そんなわけで私は私の方からお客様の部屋に入りこもうなんて絶対にしません。

お客様から「部屋に来ていただいて音を聴いていただけませんか?」と言われても

「交通費とは別に出張費としまして1時間3万円いただきますがそれでもよろしいでしょうか?」と言います。

多くのオーディオ店員やメーカーの人は

「奈良岡もったいないな〜。入りこんだらそれこそ何かしら売れるのに。」

と思われるかもしれませんが、私はそんなの嫌なんです。

涎垂らし、お客様の部屋に入りこむことが私には我慢ならない。

話は戻り、お客様から

「奈良岡さんは全ての方にその様な金額を求められるのですか?」

と問われた場合に以下のように答えます。

「当然にそれ相応の製品をご購入いただいたお客様がセッティングらを求められた場合は無償(交通費をいただく場合があるかもしれませんが)でお伺いします。
1時間3万円の条件で出張しても、結果としてそれ相応の製品をご購入いただいた場合は、出張費は頂きません。
私はお客様に対し、それ相応の強い覚悟と意思を持って出張依頼して欲しいのです。」



確かに私は潔癖で、出来る事なら人様の家に入りたくないというのが前提にあるかもしれません。

ただ、真にオーディオ・ビジュアルに情熱を持ち、それ相応の覚悟を持ったお客様の前ではそんな潔癖は吹き飛びます。

覚悟とは、金銭的な覚悟だけではありません。

過去に出張を依頼され出てる音に感想を求められ

「残念ですが今出てる音は全然駄目です。」

「好みと言う言葉をおっしゃっていましたが、好みを語るレベルに達していません。」

と辛辣な言葉を発した事が何度もあります。

その様なレベルから這い上がるには、現状を認める覚悟、過去を否定する覚悟、やり直すための強い覚悟が求められると思っています。

世の中オーディオ不況で供給が需要を上回り、多くの場合オーディオショップやメーカー様はお客様の(オーディオクリニックらの)出張依頼に対し無償で対応し、お世辞を言い、お客様はそれが当然だろうといつの間にか思い込んでいます。

まあ、それもありかもしれません。

ただ、強い覚悟・意思がないままオーディオクリニックしてもらって良い音が出るほど世の中甘くはないと思います。

何よりもタダで出張する人間が高いオーディオ的スキルを持つなどあるわけないと私は思います。