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これはスーパーウーハーではないのか?いやスーパートゥイーターです。

以前某お客様の自宅にお伺いした時にびっくりした事があります。

GEM(MEWON)のスーパートゥイーターが部屋に3SET散在していたのです。

フロントハイ、フロントサイド、サイドの様な如何にもサラウンドスピーカーの様な形でセッティングされていたのです。

このスーパートゥイーターの価格を知る人間はびっくりするはずで。

この3SETのスーパートゥイーターがあれば、世の中の大概の超高級スピーカーは軽く購入できてしまうからです。

「はいっ?なんなんだこれは??これってありなの???」

初体験の自分は当然にそう思ってしまうわけです。

そのお客様の装置で音楽が再生され「如何ですか?うちの音」と聴かれたのですが、

低域の量感不足のソリッドなその音に即座に返答できずにいると、

「あっ、繋がっていない」と言う言葉が飛んできました。

何が繋がっていなかったかと言うとそのスーパートゥイーターが繋がっていなかったのです。

当然に私は思うわけです。

「それがどうした?もっと高域方向にシフトし低域不足の音に陥るんだろう。」と

そしたら・・・スーパートゥイーターを接続した音は・・・

私はびっくりしてしまいました。

「これはスーパートゥイーターなのか?スーパーウーハーじゃないか??」と

「ドッカ〜ン」

それまで鳴っていた音からは信じられないとてつもない太い音が聞こえてくる来るのです。

部屋の床の両端を持ち、「おりゃ〜」と持ち上げられたような、音の根本を変える低域が付加されたような音でした。

?????

「いったい何が起こったんだ?もう一回言うけれどこれはスーパーウーハーじゃないのか??」

確かに聴くポイントを高域にシフトするとそれまでには考えられない滑らかで張りがあり艶やかな高域になっている。

広がりも高さも更に増している。

しかし高域過多になったような事は一切ない、音場志向に偏った事はない。

それまで以上に低域のエネルギーが満ち、広がった音場に存在感たっぷりに音像がそびえ立っているから。

それまでにそこそこの数のスーパートゥイーターを聴いた事はありましたが、そんな経験はありませんでした。

「これだけ高級なスーパートゥイーターは実はスーパーウーハー+スーパートゥイーターの役割を果たすのか!」

そう教えられた瞬間でありました。

「あ〜やっぱり金持ちは得なんだな〜、こんなものを手に入れる事が出来るのか。」

とオーディオにおける格差社会を感じたときでもありました。

長い前振りになりました。

昨日それと同じとは言いませんが、それに近い音を体験しました。

それは何かと言うならKITHIT社のスーパートゥイーターです。

http://www.kithit.com/index.html

昨日聴いたのはHIT ST-1(http://www.kithit.com/ayumi/tweeter.html)です。

出てきた音はあの時の記憶をよみがえられるような太っとい音です。

「音の根元を見せられたような太い音」

と表現しても良いかもしれません。

あの時の感動が甦り

「お〜、あ〜、久しぶり」

と思わず嬉しくなる自分です。

当然に中域〜高域の改善も著しい

装着前の音は刃がボロボロの加工機で金属を加工したような、バリのある引きちぎられたような金属の様な音。

それに対し装着後の音は、新品のシャープな刃でこれ以上ない加工精度で切削し、更には綺麗に面取りまでしたような音。

いや、この音を金属で表現するのは失礼

滑らかで艶やかであたたかで、まるで真珠の様な張りのある音です。

「これって何の音かな?」と自問自答した時の答えは

「B&Wのダイアモンドトゥイーターの様な音」

B&Wのダイアモンドトゥイーターも滑らかでマイルドで真珠の様な艶やかな音を聴かせてくれます。

総合して言うなら、このスーパートゥイーターもやはりその実態はスーパーウーハー+スーパートゥイーターでした。

オーディオアクセサリー誌での寺島靖国氏の記事

「唖然、呆然の音。この低音は我が家では絶対にでないなぁ

なんという口惜しさ。夢にまで出てくるすさまじい低音

シンバルが端的に太くなった。ドラマーの持つスティックの根元

の方の音に変わったのである」

と言うのを読んでいたので、「もしかしたら(あの時の感動に近い音が出るのでは)?」と想像していたのですが、やはり出てしまったわけです。

449,400円と言う金額

「あ〜やっぱり金持ちは得なんだな〜、こんなものを手に入れる事が出来るのか。」

と簡単にあきらめないでもすむ金額。

これを高いととるか、安いととるか、微妙ととるか、

どうとるかは人それぞれ違うのでしょうが、オーディオ装置の骨格が整ってる方なら決して高くはない製品だと思います。

「いや、安い」と思われる方もかなり出てくるのではないかと考えます。

一つ確実に言えるのは、基礎体力にあるオーディオ装置に装着したなら十中八九驚かれると思います。

ちなみになぜにスーパートゥイーターがこれだけの低域のエネルギーを感じさせるかの個人的見解を、

低域の基音の倍音成分とのつながりが良くなるからだと思います。

強制駆動したスーパーウーハーの音を聴いた事がある人は分かると思いますが、その音はボリューム感のある音と言うよりは、指向性を感じない耳ではなく体に感じるような音です。

人間が低域感として感じるのは志向性が出てきた中低域より上の帯域です。

低域の基音の倍音成分、中低域の基音の倍音成分

それらとのつながりが良くなる事で、音の根を見るような低域を感じる事が出来るのではないかと推察しています。

そしてそのような音を感じさせるスーパートゥイーターこそが1流であり、そのような製品はほんの一握りと言えるのかもしれません。