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Comet Computer DAC


今日ぐらいは自動車評論家気分

その心は

「ホントの事書いちゃうぞ」

別に今までだって本当の事を書いていた!?

う〜んどうなんだろう。

ベタ褒めは本当の事、ただソコソコの褒めは社交辞令かな?

ごめんなさい、「俺も疾る」と書いておきながら、保身に走っておりました。

徳大寺有恒さんの遺志を継ぎ、これからは本当の事のみを書くようにします。

書けない事は可一切書きませんので、電話またはメールください。

オーディオ業界は車業界のように心は広くありません。

評論家は本当の事を書けば仕事が来なくなり、ショップはメーカーまたは商社と取引してもらえない危険性がありますから。

本日はEXOGAL車のComet Computer DACについて

書くという事は本当の事を書きます。

もしこのブログが消えたら、「あっ、そおいうことか」とお考えください。

結論、「素晴らしいDACです」

しかし序論「う〜ん、ちっちゃいDACだな。なんか音が全部真ん中に集まってるよ。」

です。

序論の「う〜ん、ちっちゃいDACだな。なんか音が全部真ん中に集まってるよ。」ですが、まさしくそのままです。

音には塊感はあり、「アルミ削りだし」と言うイメージのままリスナーに迫ってきます。

しかし、なんだかな〜、その音は音場で言えば真ん中にのみ集まり、帯域で言うなら中低域〜中域に集中したもの。

「厳しい批評を恐れ小さくまとめやがったな〜」と言うのがファーストインプレッションです。

この音どっかで聴いた事があるなと思って思い出すと、AYRE MX-Rの初期モデルの音。

ダンピング効きまくりのその音はゴムまりのように弾む音ではあるけれど、ボールを遠くにめがけ投げたつもりが壁にぶつかり跳ね返ってきたような 音。

「ブワ〜〜〜〜〜〜ッン」と沈みこんでほしい低域が「ブワンッ」と沈み込まず、正確な音程のみをリスナーにのみ伝えるディナウディオの様な音。

この様な音を好きな方は多数いるのでしょうが私は大の苦手です。

具体的に話を進めますと。

漠然と音を聴くなら、「分厚い音だな〜」

しかし、

音の重心を聴くと⇒高い

レンジ感⇒中低域〜中高域に集中的に集まったレンジ感の狭いもの

低域⇒沈み込まない

中域⇒確かにエネルギーは中域に集まっているのだけれど、これを持って「中域が充実してる」と言っていいものだろうか?

高域⇒騒がしさは一切ない。ただその佇まいは拡散していくものではなく、収束していく窮屈なもので、時々銀の金光するような派手なもの。

音の密度感⇒アベレージ化した情報密度はアルミ削りだしと言うわけで高いのでしょうが、聴感上は中低域〜中域以外は相対的に薄く感じます。

音場の広さ⇒スピーカーの内側のみに展開する窮屈なもの

SN感⇒SN感は良いけれど、それが陰影感に結びついていない。

こんな感じなんです。

ちなみに、このインプレッションは当初の期待がふんだんに盛り込まれているもので、28万円と言う価格の製品に対してニュートラルに批評したものでないことは付け加えておきます。

正直に言うなら100万円のDACに対面するような感覚で、大人げなく批評したものです。

さて、それからどのようにして結論の「素晴らしいDAC」になったかと言いますと。

序論の「う〜ん、ちっちゃいDACだな。なんか音が全部真ん中に集まってるよ。」を象徴する音、それはComet Computer DACのア ンダーボディーに集約されていたからです。

7mmくらいの?厚いアクリルボードがアンダーボディーに固定され、そこからパチンコ玉みたいな脚が4個「ポチッ」と出ているのです。

狭い音場内でのセンターによった音像定位、時々銀の金光する高域はまさしくアクリルボードの音であり、パチンコ玉の音なわけです。

「上下さかさまにしてみよう」私は思いつきました。

ここで胡散臭いな〜、オカルトだな〜と思うあなたこそが何も知らない。

Comet Computer DACは同じアルミ削りだしのWADIA9や(削りだしではないけれど)WADIA27の様に天板のアルミに基盤が固定されているです。

上下さかさまにしたとしても、宙づりだった基盤が底板に戻ったと言うだけなのです。

早速上下さかさまにした音を聴いてみます。

それまで4点支持だったものが面で接してしまったためセンターフォーカスが若干甘くなりますが(いや、これが正常かもしれません)、その音は別世界です。

レンジ感⇒それまでの狭いレンジ感が一変、本当に低域も高域も伸びていきます。

低域⇒ス〜ッと沈み込んだ深いものに変化

中域⇒中域中心だった音が低域〜高域まで万遍ない音に、薄くなったと思いきや、情報密度の絶対値が高まっているので薄まった感じがしません。

高域⇒収束した閉塞的なものから、拡散していく広がりを感じるものになります。しかし過剰な感じは一切なくバランスのとれたラインをしっかりとどめています。

音の密度感⇒レンジは拡大していますが、情報密度がました結果、薄まった感じはなく、聴感上の密度感は上かから下まで高まって感じます。

音場の広さ⇒スピーカーの内側のみに展開したものが両サイドへ広々と展開していきます。

SN感⇒ノイズの質感が高まり、陰影深い音楽が再生されます。陰影が出た結果、ハイテンションだった音楽再生が、タメのある深みのある音楽が再生されるようになります。

そのようなわけで、結論

「上下さかさまにするなら、即戦力、本当に素晴らしいDAC」です。

ただ、「それならアクリルボードを外せばいいだろう」とアクリルボードを外して底板を下にしてDACを設置してみたのですが・・・

残念ながら駄目でした。

アクリルボードを外しインシュレーターを下に敷いてみ見ましたが、それも駄目でした。

「なぜだろう?」と底板を見ますと、底板は金属ではなく樹脂の基盤でした。

底板が基盤だとやはり強度的に問題があるのかもしれません。

上下正しく設置した際の問題点は今後の課題としますが・・・

もう一回言います。


上下さかさまなら「即戦力です」


最近はやりのセイバー社のDACチップを使ったデジタル機器群。

実は私はあまり好きではないのです。

どのような音かを簡単に説明するなら、酸化した銅の様な音です。

音の背景が暗く、一瞬深みのある音に聞こえるのです。

高域が穏やかに聴こえるので相対的に中域が充実してるように聴こえるのです。

低域も出てるように聴こえるのです。

「玄人好みの音だな〜」と一瞬交換を持って聴き続けるとすぐに気付くはずです。

「な〜んだ、背景が暗いだけで、高域が穏やかなだけで、実は音の密度は薄いんだ。」と

そのような底が浅いデジタル群が幅を利かせる世の中だからこそ根っからのデジタル屋ジム・キニーが設計したComet Computer DACは重みがあると思うのです。

今後は電源部を付属のDCアダプターからアナログ電源に変えたりといろいろ試してみようと思いますが、今現在の評価、これからの発展性ともに最大限に評価できる製品と思います。