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HLP5509の後継モデル機は

座間DOLPHINがスタートしたときはロンドンオリンピック

今年はその4年後のリオデジャネイロオリンピック、そしてUltra HD BD スタートの年

2016年はホームシアターやる気満々の奈良岡です。

http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=746

しかし、HLP5509(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=696)(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=697)を所有してるわたし自身は良いのですが、これからSACDマルチやホームシアターを志す方々に提案できるサラウンドプロセッサーがありません。

目標地点をそれほど高いところに置いてない方々には、既成のサラウンドプロセッサーでいいと思うのですが、私の目指すサラウンドはハイレベルの2ch再生の更に更に高いところにあるものです。

世の中「ピュア2ch」を実践してる方々が「AVサラウンド」を見下す傾向がありますが、それは間違いで2ch⇒ピュア2chが成り立つなら、AVサラウンド⇒ピュアAVサラウンドが成立し、格としては後者の「ピュアAVサラウンド」が上だと思っています。

ただ現実問題としてサラウンドの中核となるサラウンドプロセッサーのクオリティーは作りこまれた2ch専用アンプに比べると大きく見劣りするという現実もあります。

結果マルチch再生という武器を用いてもピュア2ch再生に後れを取ってしまう。

そのようなわけで座間DOLPHINではHP5509やHLP509というサラウンドプロセッサーを提案してきました。

はっきり言ってしまえば、既成のサラウンドプロセッサーではどうしようもないからです。


わたし自身はマルチch再生は2ch再生の延長線上になくてはいけないと考えています。

最高のマルチch再生を得るには、最高の2ch再生を再生できなければいけない。

私がサラウンドプロセッサーをプロデュースするときに目標に置くことは、オーディオ業界で最高の評価を得る2ch専用超ハイエンドプリアンプを凌駕する2ch再生です。

これなくしては最高のマルチch再生はありえないと思っています。

HP5509やHP5509をご購入いただいたお客様にはハイエンドオーディオメーカーのリファレンスプリアンプから買い替えられた方が多数おられます。

そしてその中には今現在は2ch再生のみという方(将来マルチチャンネルを行うことを当然に目標にされている方)もおられます。

そのことが「オーディオ業界で最高の評価を得る2ch専用超ハイエンドプリアンプを凌駕する2ch再生」と言うことを示していると思います。


さて現実問題としてHP5509やHLP5509のベースになったONKYOのPR-SC5509はかなり前にディスコンになり、どちらも製作できません。

後継モデルを製作するには、そのベースになるサラウンドプロセッサーを見つけないといけません。

候補としましては

Integra社のDHC80.6(http://integrahometheater.jp/products/dhc-806.htm

YAMAHA社のCX-A5100(http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/av-amplifiers/cx-a5100__j/?mode=model

Marantz社のAV8802A(http://www.marantz.jp/jp/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=HomeTheatre&SubCatId=AVReceiver&ProductId=AV8802A

の3モデルになります。

普通に考えればIntegraの80.6なのでしょうが

・チタン色はブラックモデルに比べ陰影が出づらい

・天板とサイドパネルが一体構造で鳴きやすく音が散漫になる

・なによりもDTS:Xに対応していない

という理由で採用しませんでした。

YAMAHAのCX-A5100に関しましてはこれはもう生理的な話です。

YAMAHAサウンドは昔から合わないんですね。

YAMAHAファンの方々には申し訳ないのですが、どんなにバランス良い製品でもどこか「YAMAHA」「ホームシアター専用」という世界観の音があってその立派すぎる音が私にはフィットしないんですよね。

MarantzのAV8802Aに関しては

消去法でこの製品になったというわけではありません。

それどころか積極的な理由で選びました。

これがダメだったら、無理して後継モデルを製作しなくてもいいかなという気持ちでした。

実際それまでのモデルは真ん中に音が集まっただけのタイトなイメージがあったため試聴に期待しておりませんでした。

しかし、聴いてみると真っ当な音がするのです。

「へ〜こんな音をいきなり出してくれるんだ」

背景にうっすらとサラウンドプロセッサーらしき佇まいを感じ、その佇まいを隠すための仕事、技も見え隠れしますが、出てくる音に対しては

「よくやった、そこいらの2ch専用ミドルクラスプリアンプよりも聴いていて安心できる。」と思ってしまうのです。

背景にうっすらとサラウンドプロセッサーらしき佇まいを感じると言いましたが、サラウンドプロセッサーの音がしません。

それは技術論的にプリ段においてオペアンプを用いないフルディスクーリート構成からくることなのでしょうか。

普通のサラウンドプロセッサーからは感じ取れない余裕、排気量の違いを感じるのです。

安心感のある音です。

これまでの傾向と同じく(音場的にもレンジ的にも)真ん中に音が集まった傾向は感じますが、しかしだからと言ってこの音をナローとはいいたくないです。

それは音場で言ったらセンターに、帯域で言ったら中域にバランスを置きながらも、今までは表現できていなかった細やかな数々の音が低域に高域にジグソーパズルの空きスペースを埋めるように適材適所にしっかりと配置され、完成されたパズルのように音がしっかりと完結しているからです。

音場が広いとか、ワイドレンジな音とは言えないかもしれませんがマランツが考える「中庸」を貫いたちょうどいい音と表現したくなります。

HLP96(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=671)のベースになったDV9600の素の音を聴いた時のような素材への信頼と可能性を感じさせます。

HLP5509と聴き比べてみました。

AV8802Aの中低域〜中域の密度感はサラウンドプロセッサーではダントツでしょう。

2ch専用プリアンプと比べても遜色ないどころか多くの製品に優っているかもしれません。

ただ相手がHLP5509にになると薄くさっぱりと感じてしまいます。

とはいいましてもベースモデルのPR-SC5509と比較をするなら間違いなくAV8802Aが優っています。

これからAV8802AをHLP化していくわけですが、これはすなわちこの素性に優れた素晴らし製品をさらにワイドレンジに、そしてそのワイドレンジを持て余すことがないほどに高い情報密度にしていくわけです。

HLP8802Aとして近日発表できればと思っております。