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2017東京インターナショナルオーディオショウ

2017東京インターナショナルオーディオショウ

9月30日が子供が通う小学校の運動会で、その翌日の10月1日

「久しぶりに秋葉原のヨドバシカメラに良き、その後みんなで食事しようか」

という事で行ってきました。

「東京インターナショナルオーディオショウ一本」

と言う理由で足を運ぶことはもうなくなりましたが、〜のついでには行ってみようという気持ちは今でも残っているようです。

今年はどれだけの人が「東京インターナショナルオーディオショウ一本」と言う気持ちで有楽町に足を運んだのでしょう。

私はPM2:00〜PM3:30の一時間半ほど見て回りましたが(その後はヨドバシカメラで家族と合流)、今回は本当に入場者の数が少なくて見やすかったです。

良いことなのかどうかはわかりませんが、製品を試聴するという意味ではよかったです。

今回行ってはっきりと気づいた事があります。

オーディオ業界の「ハイレゾ」なるブームの為に毎年毎年音質は落ちてるようです。

音の背景に薄っぺらいノートPCのチープでタイトでノイジーな音が常に付きまといます。

これはもう完全にノートPCや自称オーディオ用NASへのオーディオ装置の仮想アースと言う奴でしょうか。

本当に酷いです。

どうすればあのような立派な床で尚且つデットな部屋で粉っぽい粒子をちりばめたようなノイジーな音が出るのか理解不能です。

雑誌を必ずにぎわす「ハイレゾ」なるブーム

もしかしたら10年後20年後「あれはオーディオ業界の赤っ恥ブームだったね。」と言う時が来そうです。

このくだらないハイレゾブームを「酷い」と指摘できるオーディオ評論家がいないのがこの業界の不幸です。


とは言いましても、全てがダメかと言うとそんなことは無く、共感できたブースもあります。

今回はLINNブース、アキュフェーズブース、アッカブース、AXISSブース、タオックブース

でした。

LINNブースは

ボリューム感はあるけれど密度感は若干薄くノイジーでモッサリした音でしたが、「オーディオ的な作り上げた音ではあるけれど、木質感のある温度感のある音で、人間工学的に楽しい。」と言うものでした。

毎年LINNブースの出す音は苦手だったのですが「なんでだろう」と思い再生装置を見るとアナログプレーヤーの再生でした。

やはりデジタルプレーヤーは何百万出そうが(一千万出そうが)駄目だと思った次第です。

アキュフェーズブースは今年も良かったです。

国産メーカーではダントツだと思います。

他の国産メーカーと何が違うかと言うならSN(感)だと思います。

国産・外国産かかわらずアキュフェーズの音を聴くとSNの大切さをしっかりと理解できます。

音楽の背景に粒子ががない、陰影がある。

これは他のメーカーではなかなかないです。

私の大切にするボリューム感と言う点では物足らなく、若干タイトでコンパクトに感じるのですが、音場に漂うノイズを「これは倍音です」と逃げる他メーカーとはオーディオに対する意識が違います。

ただアナログプレーヤーの再生でも「ボリューム感をもう少し出せればと言う欲求は出るかな?」と思ってはしまいます。

アッカブースは優れた工業製品的な音でした。

工業製品は血の通った感じ、温度感が出ないのですが、少しでもそれを出そうと機械が人間に歩み寄った感じの音が出ています。

SN(感)もありボリューム感もあり、密度感もあり、

何が足りないかと言うとボリューム感があった一方で音が縦割りになって融合感を感じない事と、「これはノイズじゃなく気配だよ」と言うような音楽のうごめく感じがなかったことです。

ただ、これはセッティング不足の問題だけかもしれません。

やはり2タワー(左右で4本)のスピーカーはセッティングが難しいかもしれません。

しかし、ここまで高望みな欲求をするのはレベルが高いからです。

AXISSブースですがスケールの大きいアキュフェーズブース的音でした。

アキュフェーズ的と言うのは私が苦手な(馬力はあるけれどタイトな)FMのアンプを使っていたからでしょう。

しかしどこのブースでも感じれない音の根っこを今回初めて感じれた音でした。

昔のAXISSブースの音は本当に苦手でしたが(今だから言えるのですが)、ここ数年のAXISSブースの音は本当に安定しています。

MSBを取り扱い始めてからかもしれませんね。

MSBの存在は地味ですが、やはりディスクリートのマルチビットDACはそれだけで価値があるのかもしれません。

タオックブースですが

スモールLINNブース的な音でした。

ボリューム感はあるけれど、若干モッサリでノイジーなオーディオ的脚色を感じさせる音ではありますが、ギリギリセーフ。

温度感がありボリューム感もあり楽しい音でした。

ラックメーカーの意地を感じさせる音です。

エンブレムに「TAOC」とついてる事にアレルギー反応を示す人もいると思いますが、気にならない方には「これでいいじゃない」と言う満足感を与える音だと思います。

他のブースは

ノーコメントという事で

最後に総括すると

ハイレゾブームで年々落ちるショーの音質を聴いてしまうと、「来年はいかなくていいかな?」と思ってしまう自分がいます。