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XP-PBへのリクエスト

お客様のリクエストから新製品が生まれることがあります。

「2018年最初の仕事〜XP-PBシリーズモデルチェンジ〜」

http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=930

それは今年の初めの事でした。

XP-PBの底板に「最適解処理」を行ったのでした。

最適解処理は実は面積が大きくなればなるほど難しいのです。

それは均一に行わないと音にムラが出てしまうのです。

ですから

「あの〜この技術を電源タップに用いることは出来ないのでしょうか?」

とリクエストがあった時は大変に躊躇しました。

大きいほど難しいなら、これはどうなんだ?

http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=991

となるかもしれませんが、

この製品は価格を考え、最適解処理の密度を押さえています(とはいいましても16万円の価格のうち、ほぼ10万円が最適解処理です)。

ある意味コストパフォーマンス重視でリラックスした最適解処理です。

話はXP-PBの底板の最適解処理に戻りまして。

この音を聴いてしまっては、それまでの音は麩菓子。

スッカスカの音に聴こえてしまうのです。

これはもう、XP-PBをモデルチェンジするしかないと思い、年初め急遽モデルチェンジしてしまいました。

そんな中、「年末年始は良い音・映像で」と思ったお客様からケーブル・機械・コンセント・・・・etc.大量の製品がバージョンアップ依頼で1週間以上前に送られてきました(1か月以上前からのご予約のバージョンアップです)。

その中の一つがXP-PBだったのですが、そのXP-PBは底板を最適解処理していない旧仕様だった為、今回のバージョンアップで現行モデルにする予定でした。

そうしたらそのお客様から「底板だけでなく、本体も最適解処理できないか」と

私的には「は〜っ?突然それを言うかい。」なのですが、断るのも面倒なので

「チャカチャカっとそれっぽくやっておきますよ。」と答えるわけです。

2Dでなく3Dで尚且つこんな表面積が大きいものをまともにやったら大変です。

そして施工当日、チャカチャカっとやるつもりだったのですが、それをやれないのが私の性格

自分自身が知らないうちに潔癖になっていたように、いつの間にか製品作りに手を抜けない人間になっていた自分だったわけです(結果、同じ製品を作るにもかかる時間が数年前の数倍になってしまいました)。

チャカチャカのつもりが、しっかりと最適解処理を行い、そして音を出す。

その効果は・・・

底板との相乗効果なのかもしれませんが、もう凄いのなんのって。

変化の方向は同じです。

ただ音の満ち満ち方が全然違うのです。

誤解を覚悟で言うなら、ワイドレンジな音、広い音場をまるっきり意識させないのです。

低域〜高域まで空間が情報で満ち満ちている為、音の両端に耳が行くことがないのです。

ワイドレンジ・広い音場に振り回されず、しっかりと支配下に置いてるという事です。

この様な音を常日頃目指し、製品を作り、「このような音を出せるのは世界で俺一人だ。」という自惚れもあるわけですが、それでも新たな壁を超えると、

「あ〜このような世界がまだまだあったんだな。」

この様な経験を積む度に私は耳が良くなり、感性も研ぎ澄まされ、その様な製品に接したお客様も同じように進化していく。

「本当にキリがないな〜」

今年はXP-PBで始まり、XP-PBで終わるのかな?

とにもかくにも、お客様からのリクエストには教わることが多いです。