XP-DIC/BNC HYAKUSHIKIがようやく完成しましたので報告させていただきます。
本当は昨年末には完成する予定でした。
そして今年初めイギリス在住の日本人のお客様が帰国した際、第一号第二号の2本ご購入される予定だったのですが・・・
事もあろうに現場のミスでコネクターの加工寸法を間違ってしまい再度製作する事に。
お客様がイギリスに戻られるまでに間に合いませんでした。
改めまして、本当に、本当に申し訳ありません。
そんなこんなでやっと完成したパーツが入り、昨日ようやく製作する事が出来ました。
今回のXP-DIC/BNC HYAKUSHIKIは端子のメッキがHYAKUSHIKIメッキに変わったと言うだけではありません。
写真を見てお分かりの通り、センターピンと端子カバー部に選別無酸素銅削り出しパーツが用いられています。
これまでは全てが真鍮でしたが、今回はこの2パーツが選別無酸素銅となったわけです。
「これまで以上に音に陰影を与えたい」
「これまで以上に音に幅と奥行きを与えたい」
「これまで以上に音に深さを与えたい」
その様な理由からです。
(旧トップモデルXP-DIC/BNC EN SEからの)向上は、想像以上に大きいものでした。
しかしこれこそがHYAKUSHIKIサウンド。
ここで製品インプレッションを書いても過去と重複するだけ。
HYAKUSHIKIサウンドに関して知らない方は、過去のブログを検索されてみてください。
XP-DIC/BNC HYAKUSHIKI ここに堂々と登場です。
・CROSS POINTフラッグシップBNCデジタルケーブル(75Ω or 50Ω)
1m XP-DIC/BNC HYAKUSHIKI 400,000円(±18,000円/m)
]]>
久しぶりに我が家のシステムを空気録音(録画)して見ました。
]]>
暗黒
かつてこのような言葉をこのブログで用いた事があります。
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=533
暗黒のカーボンが、CROSS POINTの最新技術で蘇ります。
まさしく暗黒の逆襲。
実は昨年末、ずっと温めていたケーブルを作りました。
ずっと温める必要はないんです、普通は。
作りたければ黙って作ればいいんです。
ただ、「倫理的にどうなんだろう?」とこの私も思ってしまったというか。
いや、自分にはそんな倫理観などないな。
おそらく「これ作ったら『どっちが主役だよ。』と陰口叩かれるな。」と
そう、私は他人からの批判を恐れ、この製品を作らなかった。
それは何かというと、ヴァーチャルシャーシワイヤーのHLP-VCW HYAKUSHIKIです。
世の中では「アースケーブル」と言われてるケーブルで、仮想アースに接続する目的で使われる事が多いです。
ただ、基本私は仮想アースと言うものを心の底から馬鹿にしています。
もっと言うならこの分野の第一人者とすら思っています。
そんな私が提案製作した仮想シャーシXP-ViCh(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1282)とオーディオ製品を接続するのが、ヴァーチャルシャーシワイヤーであり、今回その最高峰として製作したのがHLP-VCW HYAKUSHIKIです。
HLPシリーズのシャーシワイヤーとしてはHLP-VCWと言うものもありました。
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1305
この製品を製作するときも、「主役はXP-ViCh」とそれなりに躊躇するところがありました。
そんなわけですから、更に上を目指すことにどこか目を背けていたのだと思います。
しかしHLP 30n(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1363)を製作し、その中で内部のアースケーブルをあれこれ試す中で気づいてしまう。
「HLP-VCWはてっぺんじゃないな。」と
そしてこれこそがてっぺんだというケーブルを見つけてしまう。
それこそがHLP 30nの内部アースケーブルとして採用されたケーブルであり、HLP-VCW HYAKUSHIKIのベースになったケーブルです。
分かっていながら、批判を恐れ製作しなかった。
これは当店のお客様に対する背任行為です。
まずはここで謝罪させていただきます。
話はHLP-VCW HYAKUSHIKIの具体的な話へ。
実はこのケーブル、XP-ICシリーズ(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1270)1Pair分のケーブルが用いられています。
1Pair分と言う事は左右2本分と言う事です。
XP-ICシリーズの製品説明で
「製品スペックは詳しくかけませんが、
ケーブルはホット・コールド・グランドの3芯シールド構造(以前は2芯シールド構造でした)。
ワイヤーは極細銅線1本1本をエナメルコートし数十本を束ねたリッツ構造で、絶縁被覆は生テフロン。
ワイヤー径は以前よりも細くし、本数を増やすことで、ケーブルの表面積・断面積ともに拡大を図っています(旧モデル比 表面積1.8倍、断面積1.3倍)。」
と書かれていますが、このケーブルを完全に分解し左右それぞれから3芯を抜き取り、6芯ケーブルとして編みなおしています。
物凄く贅沢な事をやったケーブルなんです。
使用するY端子は当然にHYAKUSHIKIメッキ、ターミネートもENLL RB19処理
それがHLP-VCW HYAKUSHIKIです。
製品インプレッションに関しては具体的に書くとXP-IC/XLR HYAKUSHIKIやXP-IC/RCA HYAKUSHIKIとだぶる部分が出てきて野暮なだけなのでよしましょう。
ただ、この価格でXP-IC/XLR HYAKUSHIKIやXP-IC/RCA HYAKUSHIKIに近いものを体感できてしまう。
その意味では最強のコストパフォーマンスケーブルと言えるかもしれません。
ただ、何時まで作るかは分かりません。
何故なら、どう考えてもこの価格はXP-IC/XLR HYAKUSHIKIやXP-IC/RCA HYAKUSHIKIと整合性がとれないからです(ENLL処理もされてるからなおさら)。
・座間DOLPHIN限定 ヴァーチャルシャーシワイヤー
HLP-VCW HYAKUSHIKI 280,000円(1m ±140,000円)
XP-IC/XLR HYAKUSHIKI
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1405
XP-IC/RCA HYAKUSHIKI
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1419
そして・・・
当然に製作してしまうわけです。
自分自身の為、そしてHLP 30n(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1363)ユーザーの為
HLP-IC/RCA・XLR HYAKUSHIKI
その音を何と表現すると
「とろける」
これしか浮かびません。
HLP-30nとパワーアンプやヘッドフォンパワーアンプを接続する際、私はこちらを選んでしまいます。
ブログで紹介しておりませんが・・・
XP-IC/RCA HYAKUSHIKI完成しております。
そのパフォーマンスはXP-IC/XLR HYAKUSHIKI
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1405
と同じにはなるのですが、やはり素晴らしいインターコネクトケーブルだと思います。
オーディオ的凄味だけでなく、音楽的包容力が凄い。
「小賢しい分析なんかよせよ。音楽に浸ろうぜ。」と聴く側を包み込んでしまう。
「何でだろ?」と時間を置いて分析するわけです。
そして気づくことは音場から塵が消えるんです。
前に比べて「消えた」ではなく消えてしまうんです。
誤解を生むかもしれませんが、「音楽に必要ないものはすべて消えてしまえ。」と
こんな事を書くと、オーディオ的にはクリアでも、音楽的にはストイックなイメージを持たれてしまうかもしれませんが、
違う違う
音場空間はむせかえるほどの、暑苦しい程(しかし苦しくない)の音楽で音場空間は埋めてくれる。
足りない音楽ピースを脳内補正する必要がない程に音楽で埋め尽くしてくれる。
ノイズを探す必要もない
足りない音を探す必要もない
この安心感がただただ音楽に浸らせてくれる、音楽がただただ包み込んでくれる。
「これがHYAKUSHIKIなんだな」
この様に自身が作ったケーブルを分析して見ました。
もう一つ付け加えさせてください。
音楽再生には遠くからズームレンズで見たような音楽再生、至近距離からワイドレンズで見たような音楽再生があると思います。
このアプローチが音楽再生に好みを生むのではないかと最近思い始めていますが、そのどちらにも対応できるケーブルです。
至近距離から叩きつけるような音、遠くで鳴り響く様な音、
そのどちらも、オーディオ的に音楽的に色濃く描いてくれる(強い音も、弱音も、その中間、至近距離も遠くも、そしてその中間も)
使うユーザーの要求に応じ、どの様なアプローチにも対応できる万能ケーブル、それが「HYAKUSHIKI」と言う思いを強くしました。
・CROSS POINTフラッグシップインターコネクトケーブル
XP-IC/RCA HYAKUSHIKI 850,000円(±140,000円/m)
2024年 新製品第一弾は 昨年惜しまれながら生産終了となりました大人気コンセントXP-PS AU SE の2024年仕様です。
そもそもなぜにXP-PS AU SEが生産完了となったかと言いますと、ブログを読まれてる方ならお分かりだと思いますが、ベースになるコンセントLEVITON 5362IGがかなり前に生産終了になったからです。
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1356
あれこれ手を尽くし、世界中のLEVITON 5362IG(オレンジ)をかき集めたのですが、限界に近い状態になってしまいました。
簡単に言うなら、私が見つけてくるLEVITON 5362IGの数がXP-PS AU SEの需要に追い付かなくなってしまったという事です。
現行のLEVITON 5362IGのパフォーマンスが良ければ何の問題もなかったのですが、現実はそうはいきませんでした。
その様なやむにやまれぬ理由でのXP-PS AU SEの生産終了だったわけです。
当然に生産完了後「XP-PS AU SEを復活して欲しい。」と言う要望が多く届きました。
更には具体的に「XP-PS AUのベースになってるLEVITON 5362にXP-PS AU SEと同じメッキをして『NEW XP-PS AU SE』って販売したらいいじゃない。」という提案も
しかしそんな簡単じゃないんですよ。
何故なら5362IGと5362では構造も音質も違うのです。
5362IGは絶縁樹脂の大きさこそ5362よりも小さく見えますが、実は樹脂の肉厚は5362IGが上。
5362IGは±ブレードがリン青銅で、アースブレードが真鍮で、コンセントフレームが鉄なのに対し、
5362は±ブレード、アースブレード(兼コンセントフレーム)どちらも真鍮。
結果落ち着いた音調の5362IGに対し、明るめで元気溌剌系の5362。
更に付け加えるなら、5362IG(Industrialグレード)はコンセントフレームを3点で固定できる構造になっていた為、カーボンファイバーコンポジット製バックプレートで固定しやすかったのですが、5362はセンター1点のみでそれが出来ないという問題も。
5362にXP-PS AU SEのメッキつけてチョチョイガチョイとNEW XP-PS AU SE出せと言われても無理なんです。
はっきり言うならノーマルの時点で
5362IG > 5362
なのです。
5362IGに変わるコンセントが見つからない事にはどうにもならないのです。
どうしたら二つのコンセントの差を埋める事が出来るか?
考えに考え導き出した答えは5362のアースブレード(兼コンセントフレーム)の真鍮から銅への変更です。
音に一番影響を与えるグランド(=アース)部分に銅を使おうという考えです。
それも「選別無酸素銅+ワイヤーカット+手曲げ加工」というCROSS POINTの十八番。
旧XP-PS AU SEに用いられた銅パーツは「センターナット」と「アースネジ」のみですが、
2024specでは「アースブレード(コンセントフレーム兼)」「センターナット」「センターナット固定ネジ」「アースネジ」に拡大してる事が写真でご理解頂けると思います。
アースブレード(兼コンセントフレーム)にはカーボンファイバーコンポジットバックプレートを3点固定する構造も設けられました。
以上の構造をスタートラインとし、全金属パーツはメッキが施されXP-PS AU SE 2024specは完成へと向かいました。
後半はドラマ性もなく、スムーズに完成しましたが、たまにこの様な事もあっていいのではないでしょうか。
製品インプレッションですが
XP-PS AU SE 2024specを表現するなら
「濃厚」「低重心」「非常に柔らかなタッチ」「深い陰影」「有機的」「ウォーム」
と言う形容が浮かびます。
旧XP-PS AU SEと相対的に比較してみました。
中域の密度感では旧仕様に若干分があるかもしれませんが、しかし幅も厚みもあり全帯域満遍なく濃いです。
重心の低さ、音色の柔らかさは間違いなく2024specが優っています。
その他では、どちらも陰影表現に優れながらも、さらに深い闇を描き木質感=オーガニック感を感じさせる2024specとセピア色的哀愁を描く旧仕様。
旧仕様を初夏の温かさとするなら、2024specは8月の夕立直前の暗闇、蒸し暑さと薄気味悪さが伴った様な複雑な温度感。
「結論どうなの?」と問われるなら
「私が2024specに魅了されてるの気づきませんか?」
2024specの音を聴いてしまうと、思わず顔がほころんでしまいます。
難しく音楽を聴こうと思ってないけれど、まるで導体聴力が上がったかのように、音楽の表面的な部分から深い部分、明るい部分から暗い部分まで耳が脳が音を掬い上げてくれる。
「苦いビールの味が分かる様になった」「チョコレートのビター感が分かる様になった」
聴いてる側が突然成長したわけではないけれど、ちょっと大人になった感覚を与えてくれる。
決して旧仕様が負けたとは思っていません。
2024specは旧仕様に優るようにアースブレードが奢られただけなのです。
奢った分だけ音楽再生能力が成長した。
それはまさしく大人エレベーターなのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=b8YqNHgWt5I
・壁コント
XP-PS AU SE 2024spec 188,000円(税込)
2024年スペック NEW XP-PS AU SE登場します。
価格は188,000円と旧XP-PS AU SEの最終価格よりも3万円高くなりますが、それを吸収しお釣りがくる内容になってると思います。
詳しい詳細はあとで
皆さま新年あけましておめでとうございます。
まず最初に、昨年12月は1回しかブログをアップしなかったこと申し訳ありません。
年末に向け、多くのHYAKUSHIKI製品を作り上げてしまった為、殆どの日が作業部屋に籠るようになってしまいました。
更には次男が18日にインフルエンザに感染した結果、我が家7人全員が感染し、追い込み時期に作業できず、結果的に年末ぎりぎりまで作業部屋に籠っていました。
31日からようやく休めると思いきや、我が家のシアターパフォーマンスを上げるべく午後6時まで半田ごてを握っていまして、ゆっくりできたのは帰宅⇒入浴後の午後7時くらいからでした。
さて今年は新年早々限定製品のご案内を
本当は、12月中にご案内するつもりでしたが、上に書いたような理由でそれどころではありませんでした。
紹介する製品は写真を見てお分かりの通り、4口コンセント用コンセントプレートです。
以前から要望はあったのですが、「絶対的需要がない。」と言う事でお断りしていました。
特注で製作しても割高になってしまい、魅力が半減してしまう。
そんな中、ちょうど5個作れるくらいの材料を確保し、急遽作ることになりました。
こちらの製品ですが、当然に壁に装着したコンセント用にも使えますが、実は使いようによっては・・・
例えばこれ
https://shop.oyaide.com/products/pvr_aw.html
たとえば完成されたコレ
https://shop.oyaide.com/products-ocb1-ax-custom.html
と組み合わせれば、カーボンファイバーコンポジット電源タップにもなるわけです。
「クロスポイント社のカーボンファイバーコンポジット製電源タップは欲しいけど高い!
しかし他社のカーボンファイバー電源タップは音が悪いから使いたくない。」
その様な方には優れたご提案になると思います。
2024年1発目は痒いところに手が届く製品のご案内でした。
・4個口コンセント用カーボンファイバーコンポジット製プレート
HP-CP/4 132,000円(税込) 120×120×6mm ※5個限定
今年も残すところ3週間ちょっと、
座間DOLPHINは27日までの営業予定なので、残り20日
今日は今年最後のHLP 30n(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1363)への着手です。
2023年はとんでもない年となりました。
それは多くのジャンルでHYAKUSHIKIが登場し、まだ登場していないHYAKUSHIKIも続々と登場していく予定だからです。
ブログを読まれてる方なら分かると思いますが、HYAKUSHIKI製品はどれもこれも自信作です。
普通に考えるなら長い人生の中で一つ作れるか作れないかの製品だと思っています。
そんな製品が今年は「HYAKUSHIKI」としてゴロゴロ登場した。
2023年はちょっとあり得ないような年であって、今後このような年はないのではないかと思います。
しかし「今年の代表作は?」と問われるなら迷うことなく「HLP 30n」と答えます。
その理由は導入されたオーナー様ならご理解頂けると思います。
今年最後のHLP 30nをご注文いただきましたTさまはD〇SのB〇r〇okからの買い替えです。
TさまはUSBケーブルを用いB〇r〇ok⇒MSB Dynamic Headphone Amplifier⇒ヘッドフォンという環境で音楽を聴かれていまして、HLP 30nはDACとして評価していただきました。
その評価は
「いま一生懸命、HPL30nがB〇r〇okよりも劣っている点を探している自分が居るんですが、
・・・・アタマに血が上ってしまう(笑)。」
「音場とか音像うんぬんではなく、一音一音の音の質が、B〇r〇okとはまるで違います。」
というものでした。
私的にはB〇r〇okのさらに上位モデルを凌駕する前提で製作していますが、素直に嬉しいです。
Tさまには更に収穫があったようです。
それは何かというと「ディスクの音が兎に角良い!」と言う事です。
今のオーディオ業界では
リッピングまたはダウンロードソース>ディスク
という流れのようですが、私自身HLP 30nを製作し、
「音質はディスク、利便性はUSBまたはネットワークオーディオ」
と言う評価に落ち着きました。
兎に角ディスクは音が太く、大らかで、音楽の心を伝えてくれるのです。
それに比べるなら「USBまたはネットワークオーディオ」はまだまだ発展の余地がある様で、立ち位置がアナログに対するデジタルのように感じます。
実はHLP 30nはプレーヤーのみとして評価していません。
単体DACとしても評価し、単体トランスポートとしても評価し世の中に送り出しています。
ちなみにトランスポートとしての評価を私の愛機GOLDMUND MIMESIS36との相対的比較で行っています。
MIMESIS36は最終価格は230万くらいだったと思いますが、今の時代ならその倍近くするのではないでしょうか?
HLP 30nはMIMESIS36を凌駕してしまいました。
価格が100万円台の製品の為、超ハイエンドデジタル機器と比較しても説得力がないかもしれませんが、HLP 30nは私がプライドをかけたデジタルプレーヤーです。
間違いなく私の2023年代表作です。
今年残すところ1ケ月と10日ちょっと
例年通りだと、年末限定の金メッキ製品が出る時期になりました。
ただ、「もういいだろ。購入する人は皆購入しただろ。」とその役目を終えたという気持でもあったり・・・
しかし、やらざるを得ない事に
それは何故かというと今年登場した「I am The Champion . Heavyweight Champion」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1384
XP-PS HYAKUSHIKIユーザー様からの要望です。
XP-PS HYAKUSHIKIオーナーになったからには・・・
・F端子(+ENLLハンダ)
HLP-F/PSC(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1325)
・コンセント固定用ネジ(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1327)
HLP-BD/PS・SCREW3 39,000円(バインドネジM3×L5mm 4本1SET)
・コンセントボード固定用ネジ(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1327)
HLP-BD/PS・SCREW4 36,000円(皿ネジM4×40mm 2本1SET)
・丸端子(+ENLLハンダ) 25,000円(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1327)
が必要だという事らしいのです。
2023年はCNT複合銀メッキが終了した悲しい年でもありましたが、同時にHYAKUSHIKI元年
やるしかありません。
その様なわけで今年もやります。
11月いっぱいお申し込みをお受けします(HYAKUSHIKIユーザー限定ではありません)。
年末年始、HYAKUSHIKIメッキで幸せになりましょう。
この度CROSS POINT社からフラッグシップインターコネクトケーブルXP-IC/XLR HYAKUSHIKIが登場します。
CROSS POIN社にはインターコネクトケーブルの他に、電源ケーブル、デジタルケーブル、スピーカーケーブル等多数のケーブル存在します。
その中で「一番自信があるケーブルは何か?」と問われれば迷わず「インターコネクトケーブル」と答えます。
正確には2022年登場のインターコネクトケーブル
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1270
以降となりますが。
このケーブルの設計に関しましては、「自分の好きな事が全てで来た」と言う達成感があります。
あとは自分の得意なメッキを含めた端子設計と、ケーブルと端子を繋ぐターミネート処理
全ての項目自分の十八番なわけです。
CROSS POINT社のインターコネクトケーブルは私のプライドなのです。
今回登場のXP-IC/XLR HYAKUSHIKIはインターコネクトケーブルのフラッグシップモデルとなります。
付け加えるならCNT複合銀メッキが施されたXP-IC/XLR(RCA)Flareに変わる。
このブログをご覧になられてる方なら
「CNT複合銀メッキ製品生産終了のご案内」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1340
によりXP-IC/XLR(RCA) Flareが生産終了になっていたことはお分かりだと思います。
XP-IC/XLR HYAKUSHIKIは「XP-IC/XLR Flareに変わる」と言う消極的目的ではなく、先に登場した
XP-PSC HYAKUSHIKI
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1359
XP-PS HYAKUSHIKI
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1384
同様、Flareを超える事を目的に開発されました。
しかしXP-IC/XLR HYAKUSHIKIは「超える」どころでは済まない、圧倒的なまでの成果を収めたと思います。
この成果は「事件」という言葉を用いてもいいと思います。
しかし事件でありながら「必然」とも言えてしまう。
それは何故か?
画像を見ていただければわかる通りXP-IC/XLR HYAKUSHIKIはプラグカバー全体に金メッキが施されています。
これが必然なのです。
そもそもHYAKUSHIKIとは何か?
このブログをご覧になられてる方ならお分かりだと思いますが、XP-ViCh(http://log.zama-dolphin.jp/?eid=89)から派生した、CROSS POINT社の通常金メッキを大きく超える金メッキをHYAKUSHIKIメッキと定義し、このメッキを用い一切妥協を許さない製品作りをしたもののみに「HYAKUSHIKI」と言う称号が与えられています。
XP-IC/XLR HYAKUSHIKIに用いられる全金属パーツにはこのHYAKUSHIKIメッキが用いられているのです。
これがどのくらい凄い事かお分かりになるのでしょうか?
XP-IC/XLR HYAKUSHIKIのプラグカバーの表面積ですがXP-ViChの約4倍、おそらくXP-PS HYAKUSHIKIと比較しても2倍くらいになります。
信号端子部分の表面積を入れるならさらに面積は大きい。
つまり、XP-IC/XLR HYAKUSHIKIはCROSS POINT全製品の中でダントツに金の重量が大きい製品なわけです。
インターコネクトケーブルであると同時に、最強級の仮想シャーシとも言える。
純粋に信号ケーブルとしてみても、私自身最高と考える信号ケーブルに、HYAKUSHIKIグレード接点端子、そしてEN処理を超えるENF処理が施された接点処理
「もうやれることはすべてやった。いったいこれ以上何をやったらいいのか?」
それがXP-IC/XLR HYAKUSHIKIなのです。
そのパフォーマンスは
プリアンプとパワーアンプにXP-IC/XLR HYAKUSHIKIを接続し試聴しました。
プレーヤーの再生ボタンを押す前から、スピーカー周辺に形成される空気がまるで違う。
スピーカー周辺に散らばっていたチリが綺麗に落ち、暗闇に変わる。
こんな経験は過去にもありました。
ただ、同時にスピーカー周辺の空気が非常に重く感じてしまう。
ネガティブな表現に捉えられた方もいるかもしれませんが、私はポジティブにこの言葉を用いました。
分かりやすく言うなら、このケーブルを接続した週間、スピーカー周辺に重力が生まれたような感覚なのです。
重力の存在しない宇宙空間から地球上を見たような
大気圏に突入したスペースシャトルが空気と重力を感じた様な
それも音楽を再生する前から。
これを私は「事件」と表現したのです。
だって、これまでこの様な経験をした事はなかったから。
圧倒されながら音楽を再生します。
今まで経験したことがない質量を伴う音楽再生が始まります。
人の声、楽器の音、人の体重、楽器の重量、空気の主成分・・・
それはもう、音の輪郭、音の分離、解像度、セパレーション、音場・音像等のオーディオ的ボキャブラリーが安っぽく感じてしまう。
空間に表示される音楽そのものが今までとは違う。
音の境界線を指でさせない。
考えたあげくこんな言葉を使うのは恥ずかしいのですが、ただただ「リアル」、ただただ「本物」
これ以上の言葉が思い浮かばない。
一番最初に「スピーカー周辺に重力が生まれた」なんて言葉を使ってしまったから尚更。
XP-IC/XLR HYAKSHKI
この製品を一つの言葉で表現するのなら「重力」であり
その再生は「本物」
ボキャブラリーの貧困な私はそう逃げ切るしかありません。
・CROSS POINTフラッグシップインターコネクトケーブル
XP-IC/XLR HYAKUSHIKI 950,000円(±140,000円/m)
本当に、普通にディーラーで購入してるんですよ。
だからこそ、自動車評論家は好き勝手書けるんです。
つくづく言いたいですね。
お〜いオーディオ評論家聞いてるか?
自分の金で、それも一般ユーザーと同じ金額で買いなさい。
間違っても輸入商社やメーカーから借りてるものを「導入した」なんて言わないで(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=28)。
ウナ丼さんの嬉しそうな顔を見ていたら毒づいて見たくなってしまいました。
「コンセントプレート固定用ネジ HLP-CP・SCREW3.5」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1352
ですが、納期に時間がかかりましたが何とか9月初めに納品出来ました。
ご注文いただいたお客様には納品に2か月以上かかってしまいました事、改めて謝罪させていただきます。
誠に申し訳ありませんでした。
2回作り無し、3回目の挑戦での成功ですので、ビジネス的には失敗ですが、お客様から喜びのメールを多数いただき、本当に励みになりました。
その意味では作ってよかったです。
さてそんなHLP-CP・SCREW3.5ですが、再度製作します。
そして今回の製作をもって販売終了とさせていただきます。
正確にはXP-PS HYAKUSHIKIをご購入いただくお客様には今後ご希望であればSET販売で販売させていただきますが、こちらの製品単独での販売は今回限りとさせていただきます。
ご予約受付は1週間限定で、9月22日迄受付させていtだきます。
もしよろしければご検討ください。
]]>
この度CROSS POINT社から壁コンセントの最高峰モデルXP PS HYAKUSHIKIが登場します。
今CROSS POINT社の製品で最も熱い製品は何かといいますと壁コンセントであり、XP-PS AU SEなのかもしれません。
座間DOLPHINの常連様には2021年秋のデビューと同時に直ぐに行きわりました。
そしてその後はポツンポツンと売れる程度でした。
しかしその後、まずは凄い勢いで中国と台湾で売れはじめ(XP PS AU SEの画像検索していただければわかると思います)、その後遅れて第二のXP-PS AU SEブームが日本にやってくる。
一時は300個までかき集めた旧LEVITON 5362IG(オレンジ)が今年4月には20個になってしまい
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1356
販売休止
138,000円と決して安くないこのコンセントがこれほどまでに短期間で売れ始めた要因は雑誌広告(数年前から一切広告は出してません)でも、このブログでもなく、「購入されたお客様の感想が広がった?」かどうかは分かりませんが、おそらくそうなんでしょう。
自画自賛になってしまいますが、それほどまでにXP-PS AU SEは凄いコンセントだと思います。
「このパフォーマンスは何だ!」
「138,000円でこのパフォーマンスが出るなんて、なんてコストパフォーマンスなんだ!」
「絶対王者」
と言いたくなってしまう。
最近で言うなら絶対的な強さを誇るボクシングWBC・WBOスーパーバンタム級王者井上尚弥とだぶってしまいます(彼は座間の誇りです)。
しかし今回登場したXP-PS HYAKUSHIKIのパフォーマンスを前にすると
「ヘビー級チャンピオンはHYAKUSHIKI」
もう何も迷わない、絶対に動かない、「ハイエンドオーディオ」と言う志を考えるならコストパフォーマンスなんて言葉すら不必要、真のオーディオ、真の音楽の王者がそこにいるのです。
XP-PS HYAKUSHIKIの詳細は
まずは全パーツの母材が「選別無酸素銅」で統一されています。
削り出しパーツ(ネジやセンターナット)以外は全パーツワイヤーカット後の手曲げ加工
当然でしょ。
そして、ブレードの接圧・強度を確保する為に
・±ブレードはオリジナルの0.8mm厚から1.0mm厚に変更(アースブレードはもともと1.0mmなのでそのまま)
・±ブレード、アースブレード共に大型のリブ補強
・グランドフレーム厚を1.0mm⇒1.2mm
となります。
当然にメッキはXP-ViChから始まったHYAKUSHIKIメッキ処理
普通なら見逃してしまうかもしれませんが、真の王者らしく、XP-PS Flare≒LimitedやXP-PS Flareではコンセントバックプレート固定ネジがカーボンファイバーネジだったものが、銅削りだし+HYAKUSHIKIメッキネジになっています。
「HYAKUSHIKIはFlareやFlare≒Limitedの代替えではない。今やれるすべてをやったものがHYAKUSHIKIであるべきだ。」という気持ちがXP-PS HYAKUSHIKIには込められているのです。
そのパフォーマンスはまさしく「ヘビー級チャンピオン」と言う形容詞を用いたくなるのです。
「何が違うか?」と言うなら、音の絶対的存在感、質量感、そして一切の気負いを感じさせない「余裕」
絶対的存在感と言うのは、やはり音楽の底辺をつかさどる低域なんです。
XP-PS AU SEだって出てるんです。
XP-PS AU SEを賞賛する方々は必ずその優れた低域再生能力を高く評価してくれます。
「こんな存在感のある低域を聴いたことがない。」とまで言ってくれます。
しかし、素材が違うんです、容積(厚さ)が違うんです、メッキが違うんです
出てくる低域がもう2段、3段下から出てくる。
それも湧水の様に、コンコンととめどなく。
XP-PS AU SEがエンジンを5,000回転と上げ最大トルクを得ようとしてる時に、HYAKUSHIKIは1,000回転と言う物凄く低い回転数からそれを軽く凌駕するトルクを出してしまう。
この部分が描く音楽の存在感に絶対的な差を出してしまう。
それは描かれる人物の声、楽器の音色の質量感に大きな差を与えてしまう。
XP-PS AU SEが数分の一クレイモデルとするならHYAKUSHIKIはまさしく実車のような質量差を感じます。
描かれる音楽にはびっくりさせるような強調感やはったりは一切なく、本物が持つ「余裕」「風格」を感じます。
この差を私はヘビー級チャンピオンとスーパーバンタム級チャンピオンの差と表現しました。
最後に、余談としまして
最近エスアイエスの中谷さんにこの様な質問をされました。
「奈良岡さんってお客様の家にセッティングに行くんですか?」と
それに対し私は
「ほとんど行きません。
基本私、人間嫌いなんで。
それは冗談として、当店のお客様がオーディオ的にすれてる方が多いというのもありますが、基本殆どの製品を当社にした場合、ポンとおいてポンと良い音が出て欲しいと考えています(お客様がエージングとかバーインなんて言葉を言い始めた時は「きっとこの製品問題あるな」と悩んでしまいます)。
私自身が殆ど細かいセッティングしないんで(昔はしましたが)、しても直ぐに子供たちが破壊してしまうので、ポン置き基本なんです。だからお客様は私を必要としないんです。」と
オーディオマニアとしては最低な自分を晒してしまいましたが、XP-PS HYAKUSHIKIはそんなだらしない自分を更にだらしなくする「余裕」も備わっているとだけ付け加え、XP-PS HYAKUSHIKI登場のご案内を終わりとさせていただきます。
CROSS POINT フラッグシップ壁コンセント
XP-PS HYAKUSHIKI 400,000円(税込)
竹内まりや マンハッタン・キス
https://drive.google.com/file/d/11M6KKbvkux0u3CbkKQZXyAxbSyHLOT_2/view?usp=sharing
ダイアナ・クラール STOP・This・World
https://drive.google.com/file/d/1pIoFdprIyqyTEMtiLAlz0ackFjE_357_/view?usp=sharing
山下達郎 クリスマスイブ
https://drive.google.com/file/d/1pCsuyNkCmhuOr5SjlUvxsCGkqb2P4Vr6/view?usp=sharing
ジェニファー・ウォーンズ ロック・ユー・ジェントリー
https://drive.google.com/file/d/14xNB9dtH5YC_87n4_8zTLsaIxGa1EN9v/view?usp=sharing
中島みゆき 夏土産
https://drive.google.com/file/d/1lR-z1rSdLCLQA6NDNon9c08Pt7a3YUEE/view?usp=sharing
]]>
70〜80%仕様
https://drive.google.com/file/d/19u15A4Tsh2EOQ_X2nst3sOdB6geFvSWz/view?usp=sharing
旧仕様は70〜80%の出来ではなかったですね。
50%仕様がせいぜいでしょうか。
「お盆前の謝罪」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1366
でも謝罪しておりました、金メッキパーツがやっと入ってきました。
あまりのパーツの多さに「どこから手を付ければいいんだろう。」と
多数のお客様をお待たせし、当然に誰もが「真っ先に送って欲しい。」と願われる気持ちもわかるのですが、まずやらなければいけないのがクオリティチェックです。
大量のメッキパーツと、高額な請求書
1秒でも早く製品化し現金化したい気持ちは経営者なら当然にありますが、焦る事で逆にお客様の期待を裏切ってはいけないのです。
製品価格に見合う、いや価格以上の価値が製品にある事を確認し、私はお客様に納品しなければいけません。
今しばらく、今しばらくお待ちください。
さて、本日クオリティチェックを行った製品の一つにXP-FS(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1328)があります。
その一つにMAGNEPAN用のファーストブロー4AのFUSEがあるのですが、こちらを真っ先に当店のMMG試しました。
直ぐに
「こりゃ駄目だ、装着却下!!」
その心は
「あまりにも良すぎて、ここまで良すぎると何聴いても心地よく、製品チェックどころではなくなってしまう。」
嘘じゃなく本当です。
悪いオーディオ製品を接続した時に、それなりにストレスを感じさせてくれないとクオリティチェックできなくなってしまう。
真剣にそう思っての装着却下です。
さてそんな凄いXP-FSに関して長い間隠してたことがあります。
それは何かというと、XP-FSのメッキは実はHYAKUSHIKIメッキ(=XP-ViChグレードメッキ)なのです。
本当はCROSS POINT社のスタンダード金メッキをする予定だったのですが・・・
スタンダードグレードでもそれはそれで良かったのですが、どこかガラス管FUSEの限界が見えてしまい、「このまま出してしまうと、『FUSEはセラミックに限る』とセラミック小僧が湧くな。」と急遽HYAKUSHIKIメッキにしたのです。
その様なわけで、XP-FSはCROSS POINT製品の中では低価格なのですが、小さな巨人なのです。
って言うか、ここまで良すぎるとMAGNEPANのお客様にスピーカーケーブルを売れなくなってしまう。
ま〜日本ではもうMAGNEPANは購入でいないので(このスピーカーの良さを理解できない日本市場が恥ずかしい)、心配する必要はないのですが。
とりあえず本日チェックしたパーツは全パーツ合格でした。
定休日の火曜水曜休みを頂き、木曜日からまたフル稼働です。
改めまして、製品到着まで今しばらくお待ちください。
「お盆前の謝罪」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1366
この件では大変にお客様にご迷惑おかけしております。
改めて本日メッキメーカーに納期の確認をしました。
「最悪でどのくらいですか?」の問いに責任者のA様は「そんなにかからないと思いますが、最悪で2週間とお考えください。」との回答が。
「えっ?」との私の聞き返しに「最悪の場合ですから。」と
お客様には大変にご迷惑おかけしますが、今しばらくお待ちください。
慌てて仕事をさせ、メッキクオリティが落ちては元も子もありませんから。
さて、そんなわけで完成しない製品があります。
それはHLP 30n
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1363
「えっ?奈良岡HLP 30nは既に完成してるんだろ??」と突っ込まれそうですが、実は100%完成していないのです。
それは何かというなら、多数使用してる金メッキネジの内11本(デジタル入力部5本、アナログ出力部4本、SACDメカ部2本)がHYAKUSHIKIグレードメッキではなく、CROSS POINTの通常グレードだからです。
HYAKUSHIKIグレードと通常グレードのメッキの差はあまりにも、あまりにも大きく、今回多数のHYAKUSHIKIグレードパーツをメッキメーカーに依頼し、それがメッキが遅れれてる原因なわけですが。
このパフォーマンス差を考えるなら、ブログで発表したHLP 30nは最終パフォーマンスの70〜80%しか発揮していないとも考えられます。
にもかかわらず私はブログで「2023年の私の代表作はHLP 30nで決定だと思っています。」と言ってるわけです。
その実力の片鱗は
「2chは気持ち悪い」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1368
の私の汚い動画でもわかると思います。
今回はそんな汚い動画など吹き飛んでしまう決定的な動画を北海道のヘッドフォン愛好家T様から頂きました。
T様に関してはこちらで紹介していますね。
「2022年仕様ってそんなに凄いの?」(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1276)
「ふと覗いたら途轍もない事になっていた」(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1321)
「Tさんいい仕事してるな」(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1347)
ブログでTさんを紹介してからは、何人かのお客様に「Tさんって何者なの?耳に装着して音が完結するはずなのにヘッドフォンの空気録音であんなにも良い音を出すことは可能なのか?」と問い詰められました。
出てるんだからしょうがないですよね。
やってる仕事はだいたい理解してるつもりですが、私が理解できない仕事も多数やってるのでしょう。
ブログでHLP 30nを発表し、T様からは「是非とも聴きたい。」と言うリクエストを頂いておりました。
しかし、出たばかりの新製品
いや、実は完成しきっていない新製品
お盆前には依頼してる全てのHYAKUSHIKIメッキパーツが入ってくると思っていた私は「将来どこかでお聴かせしましょう。」と明言を避けていました。
しかし「お盆前前には入ってこない。」と言う事が分かってしまうわけです(「お盆前の謝罪」 http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1366)。
そんなわけで私はTさんにメールをお送りするわけです。
「T様
明日からお盆休みに突入します。
『本日までにはきっと入ってくるはずだ。』と期待していた大量の金メッキパーツが部分部分小量しか入ってこず、お盆中はなにも出来なそうです。
期待していたパーツの中にはHLP 30nのパーツもあったのですが。
実はHLP 30n完成しきっていないのです。
ブログで書いた事は本当ではありますが、まだ70〜80%の出来だと思っています。
今の音に不満があるとかではなく、アナログ出力部4本、デジタル入力部5本、SACDメカ部2本がHYAKUSHIKIグレード金メッキではなく、今までのスタンダード金メッキだからです。
お盆休み前に全ネジがHYAKUSHIKIグレード金メッキになればなと思っていたのですが、入ってこない為かないませんでした。
その様な状況ではありますが、HLP 30n聴かれてみませんか?
奈良岡 」
T様からは
「奈良岡様
是非聴かせて頂ければと思います。
ちょうどこちらはしばらく涼しくなりネットも繋がらないので、音楽を聴きながら本を読むしか無いなと思っていたところでした
完全体では無いとはいえHLP-30nの音を聴かせてもらえれば、ヘッドホンオーディオの到達点の姿が見えてくるのではないかと思います
他の人には公開する気は無いですが空気録音も撮ってみようかとも考えています
あとはセッティングも限界まで追求してみようかとも
それではよろしくお願いします
T」
という訳で未完成HLP 30n北海道へ飛んでけ〜となったわけです。
Tさまは到着したHLP 30nを聴くなり大喜び!
細かいやり取りはのちのブログで報告するとしまして、TさまはHLP 30nの想像を超えるパフォーマンスに大量に空気録音をアップされました(本当はB’Zもアップしたく何度もトライしたらしいのですが、ブロックされてしまうようです)。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO
直前の8月7日に「ここまで良い音が出るようになりました!」と最新の空気録音をアップされたばかりなのに。
あまりの凄さに本人も私も驚いています。
具体的には
★車輪の唄
HLP 30n https://www.youtube.com/watch?v=Jw7cNK4Yjgo&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=2
SOULNOTE D-2 https://www.youtube.com/watch?v=_E9GBTFF41A&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=16
★だから僕は音楽を辞めた
HLP 30n https://www.youtube.com/watch?v=4_7p4D6ZQ48&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=1
SOULNOTE D-2 https://www.youtube.com/watch?v=ngaqwvEfTUs&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=17
★六文
HLP 30n https://www.youtube.com/watch?v=IfRJQWvuJ9g&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=4
SOULNOTE D-2 https://www.youtube.com/watch?v=fKYYJoViKbQ&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=23
★夢轍 〜ユメワダチ〜
HLP 30n https://www.youtube.com/watch?v=CGxYW7Yp-eo&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=5
SOULNOTE D-2 https://www.youtube.com/watch?v=NQGbl7Xi7og&list=PLTkJ61tJ7hrmidixcLJUvNdL-w2MSYHIO&index=15
お聴きになりましたか?
これを聴いて何も感じなければオーディオを考え直した方が良い。
そこまで私が思ってしまうのはHLP 30nを用いた空気録音からはスピーカーと同じ音がするのです。
それも私が聴きなれたスピーカーと同じ音が。
もっと言うなら、私の勉強不足かもしれませんが私がネット上で聴いた空気録音ではダントツです。
耳に装着して完結するヘッドフォンの空気録音はスピーカーの空気録音とは比べ物にならないくらい不利な条件での録音です。
それが私が今まで聴いた空気録音でダントツでNO.1
「私はヘッドフォンを馬鹿にしていない。」
これは私がヘッドフォンユーザーのお客様に常々言っていた言葉です。
しかし今回の事で私は潜在的に心の奥底でヘッドフォンを馬鹿にしていた事に気づきました。
「ヘッドフォンからスピーカーのような音が出るわけがない。」と
HLP 30nを用いたT様の空気録音を聴かされたことで
「えっ?出たよ出た出た。」とそれに気づかされたのです。
もしかしたらTさんも「えっ?出たよ出た出た。」と思ったか思わなかったかは分かりませんが。
HLP 30nは奇跡を起こすDACだったわけです?
いや、プレーヤーだよ!
それに対してTさんからは
「CD再生の音も聴いてますが、正直ここまでの音だとは思っていませんでした
今まで他社の数百万のCDトランスポートの音を聴いても何も感じる所がありませんでしたので、CD再生の音には興味が無かったのですが
全ての基礎性能がバランス良く恐ろしく高い所にある上に、音が素晴らしく深く滑らかで有機的であり自然な音色です
CDに収められているデータを全く欠損が無く再生していますね、データの音を直接脳に届けている感覚があります
色々CDを聴くために物入れに収められてる箱をこれから引っ張り出してみます」
と
最後にTさんからは自身が使用するSOULNOTE D-2の名誉のためにどうしても言って欲しい事があると。
「D-2は元々筐体の振動対策次第で化ける機材ですが、それに加えてクロック端子にHLP-BNCST、RCA端子にXP-RAPCを装着しており他にもチューンをして
他社製DACの300〜500万クラスの音になっていることをDACの比較として記載しても良いかもしれません」
D-2が悪いんじゃない。
相手が悪かったんだと。
https://drive.google.com/file/d/19u15A4Tsh2EOQ_X2nst3sOdB6geFvSWz/view?pli=1
システムは
HLP 30n(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1363)⇒Duo300/HLP(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=781)⇒MAGNEPAN MMG
ボリュームはHLP 30nの可変ボリュームを用いプリアンプは用いていません。
この動画、魔法のケーブル?(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1364)を製作した時に「この凄い音、何とかスマホに収める事が出来ないだろうか。」と思い録画したのですが、途中画面に映る浮遊物体に「これって心霊動画じゃないのか?」と思いアップしませんでした(よく見ると白い蛾でした。座間DOLPHINのある場所は自然が多く虫も多いのでスミマセン。画面がブレてるのはスマホの画面を通して映る浮遊体に怯えてでした。)。
さて本題へ、この時再生したのはゲルギエフのショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47第4楽章
当然に私推奨のSACDマルチの2chダウンミックス再生です。
2chをアップされてる方がいましたので、こちらと比較してみてください(こちらは空気録音ではなくデータそのものですね。ボリュームが違うので合わせてください)。
https://www.youtube.com/watch?v=GljqIEybIFI
これを聴いていただけると、私が否定するCD 2chやSACD2ch(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1353)の前後関係が滅茶苦茶な事がご理解頂けると思います。
特にヘッドフォンで聴くと2chはオーケストラが頭上にいるようで気持ちが悪い。
先のブログでご案内しましたHLP 30n
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1363
こちらの製品、プレーヤーとして評価されてるだけとお思いの方も多いと思いますが、そんな事はありません。
単体トランスポートとしても単体DACとしても相対的評価をしています。
何と比較したなんて言ってしまうと気分を害される方もいると思いますので、比較製品名は避けますが、分かりやすく言うならオールランドプレーヤーなんです。
そんな優れたHLP 30nなのですが、唯一の弱点はバランス出力がない事。
バランス出力がない事に拒絶反応を示す方もいるかもしれません。
ただ、あの天下のGOLDMUNDの回路設計も以前はアンバランス設計だったのです。
現実問題長いケーブルを用いない限りアンバランスのデメリットはないと思います。
しかしアンバランスに対し拒絶反応はないけれど、「プリアンプにアンバランス入力がない」「ヘッドフォンアンプにアンバランス入力がない」「パワーアンプにアンバランス入力がない」と言う方もいます。
その様な場合に備え製作したのがこのRCA⇒XLRケーブルです。
当然にアンバランスケーブルで、ケーブルのグランドをXLR端子のコールドに落とし、同時にグランドとショートしています。
こちらのケーブルはCROSS POINTのラインケーブルとENグレードのRCA端子とXLR端子を用い、ターミネート処理はHLP 30nに用いられているENLL処理を用いています。
その効果が恐ろしい。
その前に
HLP 30nのベースになったSACD 30nですが可変ボリュームがあります。
「それがどれくらい使えるのだろう?」と先日試してみました。
接続したのは座間DOLPHINのリファレンスパワーアンプDuo300/HLPでケーブルはXP-IC/RCA ENを用いました。
結果は・・・
まったくお話になりません。
豊満なHLP 30nのサウンドが減量したボクサーのように悪い意味で研ぎ澄まされ、音一つ一つがシェイプされストイックになり音楽に浸れない。
「基礎体力がここまで上がっても、やはり可変ボリュームは使えないのか。
またさすがHLP8802A(座間DOLPHINのリファレンスプリ)!
数々のリファレンスプリアンプを手玉にとっただけはあるな。
今日の収穫はHLP 30nの可変出力は使えない!」
という事が数日前あったのです。
しかし!しかし!!
今日の主役?のこのケーブルを用いHLP 30nとDuo300/HLPを接続してみる。
聴ける。
うん、間違いなく聴ける。
足りない部分はあるけれど、かなりの評価項目でHLP8802Aを用いた時とそん色のない音が出てるように思います。
それどころか優っている部分もあったります。
優ってる部分と言うのは音場背景の漆黒間であり、妖怪な艶めかしさだったリ、音楽の持つ品格表現ですね。
そんなわけで直ぐに
「ケーブルが良ければHLP 30nの可変ボリュームは結構使える。」と結論は書き換えになりました(言っておきますがXP-IC/RCA ENって滅茶苦茶いいケーブルですからね。
それではと言う事で通常の使い方としてHLP 30n〜HLP8802A間でXP-IC/RCAとこのケーブルを比較するのですが。
お察しの通りの結果です。
あまりにも、あまりにも、あまりにも違いすぎ、とても同グレードのケーブルと端子を用いたとは思えない。
この魔法?のケーブルを使うと、暗闇の中に放り込まれたような錯覚に陥り、また「プレーヤーが壊れたのか?」と思うほどに音楽がゆ〜っくり、ゆ〜〜っ栗栗と流れ始める。
まるで全盛期の長嶋茂雄のように「ボールが止まって見えた。」という状況に近い。
ここまでゆ〜〜っくり音楽が流れると音楽に対する理解力がまるっきり違ってきます。
オーディオを支配すると言う事は時間を支配すると言う事。
時間を支配すると言う事は、1秒に対する理解力を極限に高めると言う事。
この魔法のケーブル(HLP 30nもですが)は時間の魔術師なのかもしれません。
「俺と疾れ」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1353
で開発着手を発表しておりましたHLP 30nが遂に完成しました。
今年はXP-PSC HYAKUSHIKI(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1359)を第一弾とするHYAKUSHIKIシリーズが多数登場する新作の多い年。
にも関わらず、2023年の私の代表作はHLP 30nで決定だと思っています。
HLP 30n
上にあげたHYAKUSIKIの基幹技術が用いられ製品であり、CROSS POINTでも用いられない最高峰ターミネート技術ENLL技術が用いられた製品でもあり、
何よりもこの1台でCD・SACD・SACDマルチ(2chダウンミクス)・ネットワーク(ラジオも含む)再生が出来、USB・COAX・TOS×2のDACとしても用いる事が出来、CDやデジタル入力したソースのトランスポートとしても用いる事が出来る。
簡単に言うならアナログと映像系を除くほぼ全ての再生を座間DOLPHINグレードで再生できる製品なのです。
実はHLP 30nの開発に着手する前、「100〜200万円くらいでベースになるDACまたはプレーヤーはないかな?」と思い眺めてみました。
その時点ではSACD 30nはモデファイの構想には入っていなかったのです。
しかし「これは!」と思う製品は300万円くらいになってしまう。
せめて300万円で完成されたパフォーマンスならそれでもいいけれど、それは難しい。
直近25年、他の先進国の所得が2〜3倍以上になってる中、日本だけ(25年前よりも)低くなってる現実、アベノミクスにより円安が進み円の価値が民主党政権時代に比べほぼ半分になってしまったという現実が現在のオーディオの現実としてあるわけです。
もし我々が300万円のオーディオ製品を見たら、「これは2000年代前半に150万円以下の製品なんだ。」と思う事が本来は正しい姿なのかもしれません。
ちょっと暗い話に触れましたが、その様な中でふと過去に製作したSACD 30n SE(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1221)を聴いてみる。
「これ行けるんじゃないかな。オリジナル製品が真面目に作られてるからこそ改良に物凄く反応してくれる。」と
そしてもう一つ製品の意匠
これですね、写真で見るよりも凄くカッコいいんですよ。
寸法比最高、ディスプレイ、ドライブ位置、ボタン位置
リヤパネルは価格相応ですが、前面、前面〜サイドを斜めから見た姿は素晴らしいと思います。
おそらく10年後も古臭く感じない時間的耐久性のあるデザインだと思います。
「よしこれで行こう」とSACD 30nの採用が決定しました。
HLP 30nのモデファイ開始
ブログでモデファイ開始を発表した当初は「座間DOLPHINグレードであればいい。」と70〜80万円の価格設定で考えていました。
「おそらくブログの読者もその価格帯を期待しているはずだし。」と変に空気を読んだというか。
しかし途中から
「ディスクリートDACってこんなに良かったの?」
SACD 30nオリジナルや上位モデルSA-10では感じ取る事が出来なかったディスクリートDACの恩恵が手を尽くせば尽くすほど感じ取れるようになるのです。
結果以下の様なモデファイが行わました(金メッキは全てHYAKUSHIKIグレードです)。
・HLP30n用に製作されたDOLPHIN PU/HLP30n(銅リッツ線±電源ラインとアースライン、金メッキIECインレット・圧着端子のパッケージ)の採用
・デジタル入力基盤、D/A変換基盤のENLL処理
・ドライブメカ制振処理
・金メッキネジを用いての筐体電位・振動・残留ノイズコントロール
DOLPHIN PU/HLP30nですが、当初はIECインレット〜圧着端子部までの距離が短すぎる為、アースラインのみ補強予定でしたが、±ラインにも試した結果があまりにも良く即採用(そのパフォーマンスはXP-PSC HYAKUSHIKIに匹敵すると思います)。
金メッキネジも、当初はドライブメカのみで、HYAKUSHIKIグレードの採用予定もなかったのですが、音を聴くと「HYAKUSHIKIしかありえない。」と最終的には約40本の採用
結果、当初の価格設定を大きく上回ったことをここにお詫びします。
肝心のパフォーマンスですが。
実は1週間前には完成していました。
完成後の1週間は「間違いじゃないよな。間違いないよな。耳の錯覚じゃないよな。」と何度も良好なパフォーマンスが錯覚でない事を確認していた状態です。
そのパフォーマンスとは、何時もブログで使う褒め言葉のリピートで間違いはないのですが、それだけでは足りない。
それは、これまでにない衝撃をこの製品に感じているからだと思います。
この衝撃と言うのは上にあげた「ディスクリートDACってこんなに良かったの?」という言葉につきるのですが。
私が作る以上、そして門外不出のENLL処理が行われる以上、最高部類の情報密度の高さになる事は予想していました。
もっと言うなら「(現代オーディオ製品は特性は優れてるから)帯域バランスを整え、情報密度さえしっかり得られれば後はビクトリー」ぐらいに思っていました。
しかしそれだけではない。
「なんて音がきめ細かいんだろう。」「音ってこんなに一つ一つが綺麗に繋がるものなのか。」「余韻嫋嫋。理想の余韻ってこんなに美しく、消え際まで美しいのか。」
なんて言葉が出てきてしまう。
「オーディオ的言語ではなく感覚的に感じられる良い表現方法はないか?」と考えるわけですが、それを私のボキャブラリーで表現するなら「豆腐」
スーパーの1パック30〜40円の豆腐しか食べた事がない人間が、初めて「男前豆腐」を食べた衝撃に近いのではないでしょうか(私の場合は座間市の外狩豆腐店の豆腐だったり、「三之助とうふ」であったりします)。
2003年くらいでしょうか、「男前豆腐店」が世間に知れ渡った時多くの人が「豆腐ってこんなに濃厚できめ細かくプリンのように甘いものなの?」と驚き、TV等で取り上げられました。
それまで多くの人たちが食べていた豆腐は水っぽく、絹ごし豆腐であっても水っぽさが邪魔しきめが粗く、何よりもまずい大豆の味しかしなく味の余韻すらなかった。
近代日本で普通になった豆腐製造法を否定し、良い材料で丁寧に作り上げた男前豆腐店の豆腐に驚いたのは当然と言えば当然な結果だったわけです。
HLP 30nの驚きはそれとだぶってしまうのです。
これまで普通に行われていた既製のDACチップを用いてのD/A変換とは違うディスクリート回路を組んでのD/A変換は、男前豆腐店が(スーパーの特売に使われる様な)悪しき豆腐作りを否定した姿とだぶってしまうのです。
その他では、物凄く雄大でパワフルな音を何事も何事もなかったように出してしまう事。
車では大排気量エンジンでも最大パワー、トルクを出すためにはある回転数までエンジンの回転数を上げなければいし、当然にエンジン音も大きくなります。
その回転数を上げるまでが車の魅力であると私は思っていますし、私はエンジン車が大好きです。
しかしそれってオーディオで考えれば歪でしかないのかもしれない。
HLP 30nはいきなり最大トルクを出す電気自動車の様なパワフルな音をだしてしまう。
それが破綻せず正統的雄大な音としてまとまる姿は、優れた車体剛性とサスペンションそしてタイヤを持った車とも言えるかもしれません。
この様な音の聴き方をする人ってあまりいないと思うのですが、私の場合職業病で「なるべく聴かないようにしよう。あっ結局聴いてしまうんだよな。」と言う部分を難なくこなしてしまいます。
これもまたディスクリートDACの恩恵につながる驚きだと思います。
ここまで自分なりに凄いと思う事を長々、ダラダラと書いたわけですが、オーディオ的には凄いと思うけれど、音楽的に考えるなら最上級の普通。
しかしこの普通をさらりとこなす姿が、上品で気品に満ちてるようで
HLP 30nの再生音の魅力に「はんなり」という形容表現も加え、HLP 30nの製品紹介を終わりたいと思います。
Network SACD Player
HLP 30n 1,600,000円(税込)
※HLP 30nモデファイ詳細
SACD 30n 290,000円
DOLPHIN PU/HLP30n 400,000円
デジタル入力基盤処理 100,000円
D/A変換基盤処理 100,000円
ドライブメカ振動処理 20,000円
ENLL処理 350,000円
HYAKUSHIKIネジ約40本+最終アジャスト処理 400,000円
CROSS POINT社から電源ケーブルXP-PSC HYAKUSHIKIが登場します。
XP-PSC Flareに代わるフラグシップ電源ケーブルの登場です。
「Flareは空席になりません。」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1342
当初はトップモデルと言う事でFlareの名を引き継ぎ「XP-PSC AU Flare」と言う名前を予定していましたが、「金メッキの最高峰はHYAKUSHIKIで行こう」と急遽この名前になりました。
今後金メッキ製品の最高峰は「HYAKUSHIKI」という名で登場する事になるります。
HYAKUSHIKI第一弾が電源ケーブルXP-PSC HYAKUSHIKIとなったわけです。
XP-PSC HYAKUSHIKIには大きなパフォーマンスターゲットが設定されました。
それはCNT複合銀メッキと言う最強のメッキを施されたXP-PSC Flareを超える事でした。
簡単にターゲットと書きましたが、これは途轍もない目標です。
電気的特性で考えるならCNT複合銀メッキは飛びぬけているからです。
車に例えるなら途轍もないエンジンです。
しかし電源ケーブルをエンジンではなく、車と言う完成されたパッケージングと考えるなら勝機はあります。
F1で言うなら1991年、1992年
マクラーレンホンダはホンダV12と言う最強出力のエンジンを擁していたにもかかわらず、エイドリアン・ニューウェイを擁するウイリアムズルノーに1991年は王座陥落寸前まで追い込まれ、1992年はボッコボコのフルボッコ状態にされたのです(結果ホンダは1992年をもってF1から撤退しました)。
これによりF1は「いくら出力があってもデカくて重いエンジンでは優れたパッケージングは成立しない。」という流れになったわけです。
大切なのはパッケージングなのです。
その様な理由からXP-PSC HYAKUSHIKIにはXP-ViCh(http://log.zama-dolphin.jp/?eid=89)で採用された金メッキが用いられました。
今だから言えますがCNT複合銀メッキは非常に扱いの難しいメッキでした。
優れた特性のあまり、他の素材との調和を拒否し、音楽としてまとめ上げるのが難しいと言う事が何度もありました。
それに対して今回採用されたXP-ViChグレード金メッキは、他の素材との調和を大切にするメッキ。
自身の高い能力を見せながら、同時にタッグを組んだ他の素材の能力を最大限に引き出します。
XP-ViChを作り上げ1年で私はそれを理解しました。
「このメッキを用いさえすれば、あざとい音作り行為を用いず、理詰めで電源ケーブルを製作できる。」と
そう考えた私は、XP-PSC Flareでやり切っていなかった部分にメスを入れます。
それは8本の磁性体ネジの追放です。
ACプラグ・IECコネクター外側8本のネジを鉄製から銅削りだしに変えました。
もともと鉄製ネジを用いていたのはバランス重視でした。
鉄は磁性体ではあるのですがバランスよく、音を音楽としてまとめ上げやすいのです。
しかしもうそんな事を考えなくてもいい。
写真がXP-PSC HYAKUSHIKIに用いられた金属パーツ群です。
ACプラグ・IECコネクター内部に使われる(ケーブルを固定する)筒状のBOX6個は真鍮ですが、他全てのパーツは選別無酸素銅を用い製作されています。
手曲げ加工(切断面を見ていただければワイヤーカット加工であることがご理解頂けると思います)で作り上げられたブレードと削り出しネジ全てです。
それら全てにXP-ViChグレードメッキが施されています。
ターミネート処理はFlareと同じく、EN処理の1ランク上のENF処理が用いられています。
完成したXP-PSC HYAKUSHIKI
見た目はXP-PSC EN/AUとほぼ同じです。
見た目で違いが判るのはACプラグ・IECコネクターのネジ頭だけでしょうか。
しかし出てくる音は
パフォーマンスターゲットのXP-PSC Flareを確実に超えたと思います。
XP-PSC Flareだけが持つと思われていた盤石の裾野に支えられたような圧倒的な低域をベースに?
いやXP-PSC HYAKUSHIKIはそれを超えています。
HYAKUSHIKIに比べるならFlareの低域はどこか腰砕けのように感じます。
パズルのピースが抜け落ちた様な、音楽としてはまだ再生しきれていなかったと言う事が、HYAKUSHIKIとFlareの相対的比較で見えてきます。
描かれる音像も間違いなくFlareよりも色濃い。
その音像はFlareと同様にしっかりとした幅と厚さを持ち、色彩の階調表現も豊か。
色濃さを持て余すことなく描かれる音像は優雅で柔らかく、非常に品位に満ちたものです。
そして何より印象的なのはXYZの三次元的音場空間の広さと暗黒の支配
ノイズにより演出された空間ではなく、情報としての空間だからこそ得られる暗黒空間です。
音楽にとって大切なのは音場の暗さだと言う事をこのケーブルは教えてくれます。
XP-PSC HYAKUSHIKIが描く音色には、歴史的遺産を思わせるゴールド色、または深いセピア色を私はイメージします。
フレッシュと言うより熟成された
アスファルトに囲まれた都会と言うよりは鄙びた田園風景
8K4Kデジタル撮影ではなくIMAX70mmフィルム撮影
これもまた私がイメージするXP-PSC HYAKUSHIKIが持つ音色です。
人間工学的に最高に心地よい、人間が求める音楽の根っこをこの音色からは感じます。
XP-PSC HYAKUSHIKIはXP-PSC Flareの代替えケーブルではありません。
CROSS POINTが理想の電源ケーブルに求める最新の回答です。
電源ケーブル
XP-PSC HYAKUSHIKI 700,000円(1.8m ±84,000円/m)
やっと本格的に戦線復帰
と書きますと、ここ最近仕事をしてなかったように思われますが、そんな訳ではありません。
ここ1か月以上、ある仕事を中心に仕事をしていました。
それは何かといいますと
Aura vivid Premium Black Edition
https://www.yukimu-officialsite.com/vivid-premium-black-edition
Aura vita Premium Black Edition
https://www.yukimu-officialsite.com/vita-premium-black-edition
のモデファイです。
この製品自体の価格はそれほど高額ではありません。
どちらも20万円未満の製品です。
しかしこの製品、音楽に寄り添った非常にバランスよい音楽再生能力を持ち、デザインもスマートでなかなかカッコいい(そして黒)!
CROSS POINTそして座間DOLPHINのヘビーユーザーの北海道K様(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1313)からの「この製品をモデファイして欲しい。」と言う依頼です。
その予算は製品価格の何倍もの金額です。
こんな事を書くと過去にDELA N1A/2のモデファイの問い合わせをしてきたお客様(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=888)のように怒られる方もいるかもしれませんが、その様な方はこのブログから目をそらしてください。
私はそもそも何百万円出しても既製のオーディオ製品の音を認めていないのです(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=791)。
その様な価値観を持つ人間がCROSS POINTと言うオーディオアクセサリーメーカーを興し、座間DOLPHINと言うオーディオショップを経営しているだけなのです。
高級食材をシンプルに出した料理もあれば、安い食材に手間暇をかけた料理もある。
オーディオシーンにおいてもそれはケースバイケースです。
さて今回は、K様からかなり自由な仕事をする事が出来る予算を頂きました。
モデファイ内容ですが、細かい部分は省略しますが、大きな部分では
・IECインレットに最後のCNT複合銀メッキIECインレット(FUSEホルダー付)の採用
・FUSEはXP-FS
・電源ライン、アースラインは銅リッツ線の採用
・アース丸端子、圧着端子、ドライブメカネジ、スピーカー端子、アンプ背面アース端子・・・に座間DOLPHINグレードの金メッキ品を採用(多くがXP-ViVhグレード金メッキ)
・CDメカの制振対策
・電源基盤、デジタル基盤、アナログ基盤のENLL処理
があげられます。
それ等の技術を投入し、Aura社がこの製品に施したチューニング哲学を理解しながら、しっかりと音をアジャストしました。
その音は・・・と言う前に
「どうせ聴く前から『良い音』って決めつけてるんだろう?」と思われる方へ
自分で言うのもなんですが、私程自身の音を否定的に聴く人間はいないと思っています。
特に製品をモデファイするときは。
他人の製品をモデファイすると言う事は他人の哲学も理解しないといけないのです。
最終的に目指す音は自分の音ですが、オリジナル製品の良さをしっかり理解し、その部分の魅力をしっかりと昇華した上で製品を作り上げないといけないと思っています。
そんな事をここで改めて書いたのは、それが出来ていなかった過去があるからです。
今の自分が持ってる技術を寄せ集めパパンがパンと製作し「僕って天才君」なんて己惚れていた過去があったと。
大きく反省です。
さて話は戻って、この2製品の再生音
スタイリッシュな見た目、それとはかけ離れた王道のど真ん中を突く壮大な再生音
「超〜クール!」(音色がクールと言う意味じゃないですよ)
と叫ぶ方も出てくるかもしれません。
オーディオ歴が長ければ長い人ほどそのギャップに悩むでしょう。
今回私が思わず浮かんだ言葉、それは
「純米大吟醸のように徹底的に米の外側を削り取り、米の旨味中の旨味を抽出した様な洗練された色濃い音。」
「純米酒の様にふっくらと柔らかく、米が本来持ってる旨味を存分に引き出した様な優しい音。」
出てきた音を聴きながら、その様な言葉が口からポロっと出てきてしまいました。
黒糖のように色濃く蜜のように甘いとか
部屋の床を支配したような雄大な低域
なんて書いても良かったのですが、今回は何故だかその様な言葉が浮かんできてしまいました。
更には「冷酒、熱燗のように自由自在に音楽の旨味を表現できてしまう。」とも
オーディオ的な言葉で補足してもいいのでしょうが、逆にもったいないのでよしておきます。
少しでも伝わると嬉しいのですが。
真に求められてる製品は、壮大なシステムではなく壮大な素晴らしい音
何十年前の大きな携帯電話の様なオーディオ装置ではなく、最新のスマートフォンの様なオーディオ装置が求められてると思います。
この2製品はそれを具現化した夢の様なオーディオ製品に仕上がったと思います。
K様、今回はいい勉強をさせていただきました。
俺と疾れ
今私は物凄く燃えています。
2023年の自身の代表作を作り上げようとしています。
それは何かというならHLP 30n
簡単に言うならマランツのSACD 30nをモデファイしたものです。
過去にこんなものをブログで紹介しましたが
「SACD 30n SE」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1221
も〜SACD 30n SEなんてまどろっこしい!
自分はSACD 30nのある事に気づいてしまったんです。
って言うか、今まで気づけなかったことが恥ずかしい。
それは何かというと、SACDマルチが再生できるんですよ。
2chプレーヤーですから、マルチチャンネル出力できませんが、SACDマルチチャンネルを2chダウンミックスした再生が出来てしまう。
クラシック聴く人間がSACDマルチやらないなんて
オーディオ再生において位相がどうの、チャンネルセパレーションがどうのなんて言ってる人間がSACDマルチやらないなんて
私に言わせるなら滑稽極まりない。
SACDマルチの音を聴いてしまうと、SACD2ch再生が如何に前後左右関係が滅茶苦茶かはっきりわかってしまう。
「なんでこの楽器が前にいるの?後だろ!」
「なんでこの楽器が真ん中にいるの左だろ。」
なんてことはしょっちゅうです。
誰も口に出せずいた事が、SACDマルチを聴いてしまうと
「そ、そうだよね。」と納得する。
簡単に言うと我々は多くのクラシック再生で脳内補正をかけ、音楽を聴いてるのです。
これを指摘するオーディオ評論家も雑誌も今まで見たことがありませんし、当社以外で指摘してるショップも見たことがない。
このブログでは何度かしてきましたが。
さて、そんな中、SACD 30n SEでSACDマルチをダウンミックスして聴くと、良いんですよ!
この時点で国産のハイエンドプレーヤーは手玉にとってる音がする。
これはもう、真剣にモデファイするしかない。
写真の通りバ〜ラバラ
電源部、デジタル入出力部、アナログ出力部をENLL処理を主軸にモデファイします。
最高のSACDプレーヤ、最高のDACに仕上げればと思っています。
俺は今年も疾る
近日完成予定!
CROSS POINT社のNEWフラッグシップ壁コンセントの完成予定が少しばかり遅れます。
6月1日に、メッキ前のブレードが完成予定だったのですが、製作会社のミスで図面のサイズとは一部異なるものに仕上がってしまいました。
再度、作り直すと事になり、完成予定が7月5日
その後メッキをすると言う事で、製品の完成予定は7月末〜8月初旬と言う事になりました。
誠に申し訳ありません。
そんな中、当社がずっと抱えていた問題を解決すべく、ある製品の試作を行っていました。
それは何かというとコンセントにコンセントプレートを固定するネジです。
ずっとお客様に言われていました。
「コンセントプレートを固定するネジは製作しないんですか?奈良岡さんの事だからその部分にも一家言あるんでしょ?」
と
それに対し私は以下の様に答えていました。
「銅削りだし+金メッキネジを製作したことがあるんですが、何故だか音のバランスは付属の黒いネジの方が良いんですよ。」と
自分でも悔しくて悔しくて仕方がなかったです。
しかし考えてみると、その金メッキとは2021年夏まで付き合っていたメッキ会社のもの(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1253)
「今お付き合いするメッキ会社の、それもXP-ViChグレードの金メッキを用いたなら!」となったわけです。
その結果報告です。
結果報告するわけですから、結果は良かった、それも物凄く!
一言で言うなら正しくXP-ViChワールドの音がします。
その前に、付属の黒色鉄ねじの総括を
磁性体と言う事で鉄を嫌う人って多いのですが、鉄って、鉄ねじってなかなか塩梅の良い音がするんです。
黒色にメッキする事で鉄の弱点であるノイズをマスキング出来、いい塩梅に音場を黒色に染め、音場と音像のバランス、音の前への押し出し横への広がりのバランスも良く、ほのかに温度感もある。
本当に超ハイコストパフォーマンスなんです。
それに対し前のメッキメーカーで製作した(銅削りだし金メッキ)ネジは、妙に音が陽性で、高域が騒がしかった。
そんな訳だったんですよ。
さて、本題の今回完成したネジHLP-CP・SCREW3.5の音へ
それはシアター劇場!
鉄ねじを「音場を黒色に染め」と言っていましたが、このネジを聴いてしまうと妙に青みがかった黒色に感じてしまいます。
なんか人工的に作り上げた上っ面だけの陰影に感じてしまうのです。
それに対しHLP-CP・SCREW3.5の作りだした陰影は、遮光のしっかりしたシアター劇場の暗黒
暗黒に描かれる音場にはランプと言う熱源を通しフィルムが描く映像世界を感じます。
有機的、官能的、情熱的・・・
いろいろな言葉を考えましたが、「ランプと言う熱源を通しフィルムが描く映像世界」という言葉を今回は選びました。
「鉄の色って結局は肌寒い灰色だろ!?」
HLP-CP・SCREW3.5と言う本物を知った今、それまでの音は灰色を黒と言う化粧で隠した人工物と思い知らされてしまいます。
同じ映像で例えるなら、液晶プロジェクター初期の映像と言ってもいいかも。
良い夢だと思っていたものが実は悪魔だったとも。
それぐらいの説得力がHLP-CP・SCREW3.5にはあります。
オーディオ的な表現を加えるなら、今までの黒色鉄ねじは肌寒い蜃気楼に感じるほどに、HLP-CP・SCREW3.5の地に根を張ったような低域再現力、情報密度は素晴らしい。
低域がしかり出て濃いとなると、ややもすると暑苦しいイラストタッチな世界に陥りそうですが、それはもう鉄と銅、黒色メッキと金メッキの差
情報量が全然違うのです。
音場の広さ、耳で聴きとれる・体で感じる「周波数レンジ」「ダイナミックレンジ」の広さ
濃さを持て余さない広さ、広さを持て余さない濃さがHLP-CP・SCREW3.5はありました。
HLP-CP・SCREW3.5がCROSS POINTのコンセントの能力を間違いなく仕上げる!
座間DOLPHINオリジナル製品としてHLP-CP・SCREW3.5登場です。
・コンセントプレート固定ネジ
HLP-CP・SCREW3.5 15,000円(税込) ※初回20個は1〜2週間後入荷予定です。
時々問い合わせがあります。
「この電源タップ(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=622)まだありますか?」
その度に私は答えます。
「誠に申し訳ありませんが、ベースのSAEC社のTAP ECOがかなり前に生産完了になってるので、製作できません。」
気の利いた方はこの様に思うはずです
「別に他メーカーのタップをベースに製作すればいいじゃないか。」
しかしそうは簡単に行かないんですよ。
TAP ECO/HPやNEW TAP ECO/HPを製作できたのはTAP ECOの音質バランスが実に中庸だったからです。
いい意味で南蛮渡来の製品が持つ程よい脂感と温度感を持ち、低域〜高域をバランス良く聴かせるタップがTAP ECOでした。
TAP ECOが生産完了した時点でこのこのシリーズも終わったのでした。
そんな中、特価商材として「NEW TAP ECO」が出てきました(お客様がCROSS POINT社のXP-PB Flareに買い替えるのがその理由です)。
8年前に販売した製品ですので、新品同様とは言いませんが、基本動かすことはない製品ですので程度は良好な部類だと思います。
販売にあたってはどうせだからと言う事で、160μ厚CNT複合銀メッキのIECインレット部のEN処理を最新のENLL RB18処理にさせていただきます。
販売金額は110,000円(税込)です。
既に手に入らなくなったCNT複合銀メッキIECインレット(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1340)に最上級のターミネート処理のENLL処理
1台限定です。
ご興味のある方はお問い合わせください。
KX-R Twentyは5,200,000円⇒6,700,000円
MX-R Twentyは5,700,000円⇒7,950,000円
この2製品の価格ですが2015年の2月20日までは
KX-R Twentyは3,900,000円
MX-R Twentyは4,300,000円
だったんです。
過去にも書きましたが、オーディオ業界がインフレではないんです。
「オーディオ業界がインフレ?悪い冗談でしょ」
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=1275
日本が成長していないだけ。
円換算でも平均年収を落とし、更に円の価値を1.5分の1にしてるだけなんです。
もし日本が経済成長してなくてもせめて為替相場が以前の70円台のままだったら・・・
KX-R Twentyは価格改定されても446万円
MX-R Twentyは価格改定冴えても530万円
オーディオに一生を捧げるつもりなら買えない金額ではなかった。
オーディオ専門店を営む人間にとって、ハイエンドオーディオと言う文化が消えることは、近い将来の廃業を意味するのです。
国産高級オーディオだけなら、家電量販店で良いのだと思うんです。